介護系施設
「緩和ケア訪看ST札幌」開設
「緩和ケア訪問看護ステーション(訪看ST)札幌」がオープンした。従前は“みなし”としてホームケアクリニック札幌のサービスのひとつだったが、独立したことで、在宅患者さんへのサポートが、より早期から期待される。開設を記念し札幌市内で講演会も行った。
200人超が詰めかける

緩和ケア訪看ST札幌の開設を記念し、10月6日に市内で講演会を開催。訪問看護の第一人者であり、今年、ナイチンゲール記章を受章したマギーズ東京の秋山正子センター長(ケアーズ・白十字訪問看護ステーション代表取締役所長)を招き、特別講演を行った。秋山センター長は「がんと共に歩む力を」と題し、経験談を交えながら、在宅で療養するがん患者さんとかかわる際のポイントを示したり、がん患者さんと家族の相談支援を行うマギーズ東京の活動などを紹介したりした。
この後、「これからの在宅緩和ケアに求められること」をテーマに、秋山センター長、山崎所長、公立病院の退院調整看護師、大学病院の医療ソーシャルワーカー、ケアマネジャー、ご遺族で討論会を実施。ご遺族のエピソードをベースに、それぞれの立場から意見を交わした。
最後に、山崎所長が講演。自らの訪看STを紹介するとともに、在宅の末期がん患者さんに多職種で対応するには目標の共有が大切などと訴えた。同訪看STの関連施設である札幌南徳洲会病院の前野宏総長の挨拶で閉会した。
当日は医療・介護専門職や一般の方など200人超が来場。山崎所長は「終了後、看護師資格をもつ方が当STで『ぜひ研修を受けさせてほしい』と声をかけてくださり、あらためて開催して良かったです」。
→徳洲新聞号1215掲載