徳洲会グループ
国内外で災害医療活動に取り組むNPO法人TMAT(徳洲会医療救援隊)は、大型の台風19号により、甚大な被害を受けた地域で支援活動を行った。秋山川が決壊した栃木県、千曲川が決壊した長野県、阿武隈川が決壊した宮城県、福島県にそれぞれ隊員を派遣、調査活動を実施。長野県と宮城県には本隊も派遣し、長野県では100人超が避難している北部スポーツ・レクリエーションパーク(北スポ)を拠点に10月27日まで、宮城県では50人超が避難している丸森小学校を拠点に23日まで、それぞれ活動を行った。
感染症対策で衛生活動にも力
10月12日夕方から台風19号が日本列島に上陸、各地で猛威を振るった。国土交通省は20日、河川堤防が決壊したのは7県71河川で135カ所と発表。警察庁は24日、死者は13都道府県で76人と発表した。徳洲会グループの病院や介護施設では、一部で停電があったものの機能維持に影響は出なかった。
TMATは13日朝から情報収集を開始。TMATの福島安義理事長(一般社団法人徳洲会副理事長)は、先遣隊の派遣を視野に検討を進めるよう指示を出した。まずは先遣隊として栃木県に5人、長野県に3人の派遣を決定した。
栃木県に出動したTMATは同日夕方、県庁での医療調整ミーティングに参加。翌朝、獨協医科大学内の対策本部でミーティング後、他団体と合同で避難所の調査を実施した。栃木市内では避難所が集約され始めており、開設している避難所も市職員や保健師が連携し対応可能であることを確認。佐野市・足利市でも自宅などに帰宅できる人が増え、避難者の管理もできていると評価。夕方、獨協医大で調査結果を報告し、栃木県内での活動を終了した。
長野県に出動したTMATは13日夜、県庁や長野赤十字病院で情報収集。翌朝、同院内の対策本部でミーティングに参加した。現状では患者搬送ニーズが高く、避難所の支援には手が回っていない状況のため、先遣隊は長野市保健所と協議し、他団体と合同で5チームをつくり、長野市内の避難所17カ所を調査。夕方、保健所内でのミーティング結果を受け、TMATは本隊派遣を決定した。
同日夜に先遣隊第2陣3人が長野県に到着、合流し、避難所である北スポでの当直を開始。翌日から北スポでの保健衛生活動や健康相談などを本格的に始めた。まずは避難所内の衛生環境を整備。避難所内を土足禁止にするため、畳で区切って靴脱ぎ場を作成。トイレ後の手洗いを徹底させるため、ハンドソープや紙タオル、消毒液を仮設トイレの前に配置し、自然な流れで手洗いができるように工夫した。
→徳洲新聞1208号掲載

