徳洲会グループ

徳洲会グループは“生命だけは平等だ”の理念の下、アジア、アフリカ、東欧、南米と、さまざまな国に対し医療支援活動を展開している。透析機器の寄贈や透析センターの開設支援、病院開設支援、看護学校の開設支援、医療技術指導、さらには災害医療協力と、活動内容は多岐にわたる。支援に対するスタンスを明確にしたうえで取り組んでいるのが大きな特徴。主な活動を振り返る。

病院開設の支援では、06 年にブルガリアの首都ソフィアに1000床規模の総合病院を設立。同国にとって30 年ぶりの新病院開設となり、多くの患者さんや医療関係者から高い評価を得た。東欧で最大規模の先進的な病院として、同国の医療水準の向上に貢献した。

12年にはブラジルで、心臓外科の名医であるランダス・バチスタ医師が院長を務める心臓病院の開設をサポート。同院の開院により、心臓外科を掲げる病院がなく心臓手術を受けるには遠方まで行かざるを得ない周辺地域の医療環境の改善に寄与。

現在はアフリカ・ジブチの新病院建設プロジェクトが進行中。同国には透析機器を15台寄贈し、10年の透析センターオープンに協力している。これまで一般社団法人徳洲会の鈴木隆夫理事長や福島義・副理事長をはじめ、職員らが現地を複数回訪問。事業主体となる同国のCNSS(社会保障基金)幹部らと面談したり、同国の労働省や外務省、在ジブチ日本国大使館を表敬訪問したりした。

同国のほかにもルワンダ、ザンビア、モザンビーク、カメルーンで新病院建設プロジェクトを検討中だ。すでにインドネシア、ベトナム、バングラデシュ、モンゴルでは病院経営支援や医師の研修などに協力している。

アフリカに対する支援については、アフリカ開発会議(TICAD)開催の際に各国の要人と直接会談していることも大きい。日本での開催時はもちろん、初のアフリカ開催となった第6回(16年、ケニア)でも鈴木理事長とミランガ・ムワナタンブウェ・アフリカ担当が出席。ジブチ、ザンビア、トーゴ、ケニアの要人らと積極的に会談し、医療支援などについて協議した。アフリカ以外にも徳洲会スタッフが各地域を訪問し、現地を視察したり、情報交換に努めたりしている。

教育機関の開設支援にも注力し、06年にはタイのコンケーン市で看護学校の開設をサポート。14年には韓国にある京福大学校医療保健学部看護学科に「徳洲会クラス」を開設した。同クラスの学生は卒業までに韓国の看護師免許を取得し、日本語能力試験N1(幅広い場面で使われる日本語を理解できる能力)に合格すると、徳洲会病院にインターンとして勤務し、日本の看護師国家試験合格後、正式に徳洲会に入職できる。