徳洲会グループ

徳洲会グループの訪問看護ステーション(訪看ST)開設ラッシュが止まらない。昨年10月から5カ月連続、計6カ所の開所に続き、新年度に入っても7月までの4カ月間で9カ所がオープン。従来の「みなし訪問看護」から移行した事業所や、今まで縁のなかった地域に拠点を構える事業所など、さまざまな形で患者さんの在宅生活をサポートしている。開所した3カ所の訪看STを中心に紹介する。

移行で連携先が増加

一方、みなし指定から訪看STに移行したのが出雲徳洲会訪看ST(島根県)と訪看STわかば(静岡県)。出雲徳洲会訪看STは5月1日に4人の看護師でスタートした。もともと登録患者数は20人程度だったが、現在は30〜40人で推移している。「スタッフの増員を図り、対応できる件数が増えたこともありますが、ケアマネジャーがいる地域の 居宅介護支援事業所や当院の医師から依頼が増えたことが大きいと思います」と福山順子看護師は分析する。

情報共有の仕組みが変わった点も大きい。事業所として独立する際に、タブレット型端末をスタッフ1人につき1台導入。「それぞれ訪問で外出し顔を合わせる機会が少ないなかで、とても便利です」(福山看護師)。

今後、同訪看STは利用者数のさらなる増加を図るとともに、関連病院の出雲徳洲会病院の訪問診療との連携、看取りなども視野に入れていくという。

情報共有の方法もひと工夫。静岡県在宅医療・介護連携情報システム「シズケア*かけはし」を活用し、同システムに加入している連携先の医療機関や介護事業所などとシステム上で互いに患者さんの情報を確認したりしている。今後、大井所長は「とくに患者さんのことを真に考えられる、心あるスタッフを育成したい」と、教育に力を入れていく意向だ。遊佐・常務理事も「看護部として、今後は医療機関と訪問の看護師の相互育成を図り、病院・施設以外にも“自宅で療養できるという選択が当たり前にできる社会”を共に創っていける人を育てていきたいと考えています」。

→徳洲新聞1197号掲載