徳洲会グループ

徳洲会グループの訪問看護ステーション(訪看ST)開設ラッシュが止まらない。昨年10月から5カ月連続、計6カ所の開所に続き、新年度に入っても7月までの4カ月間で9カ所がオープン。従来の「みなし訪問看護」から移行した事業所や、今まで縁のなかった地域に拠点を構える事業所など、さまざまな形で患者さんの在宅生活をサポートしている。開所した3カ所の訪看STを中心に紹介する。

徳洲会グループは従来から全国各地で訪看STの運営を行ってきたが、昨年10月から訪看STの拡大に着手。2月まで5カ月連続で計6カ所をオープンするなど精力的に取り組んでいる。その理由について、一般社団法人徳洲会の遊佐千鶴・常務理事は「国民の6割が最期まで自宅で暮らし続けることを望み、国も地域包括ケアシステムの構築を進めていますが、まだ十分な効果が得られるまでには至っていません。

地域包括ケア時代に、急性期病院をもつ徳洲会としては在宅を含めた医療の展開が欠かせず、そのなかで看護部は何ができるかを考えた時に、ひとつの方法として訪看STの拡大を図ることとしました」と説明する。新年度に入っても7月までの4カ月間で9カ所を開設(表)。

そのひとつが京田辺訪看ST(京都府)だ。関連病院の宇治徳洲会病院(同)がバックアップし6月1日に開所した。「当院が位置する京都府南部の在宅サービスを充実する目的で開設しました。宇治病院から高速を使っても車で30分くらいかかる場所で、まさにゼロからのスタートでした」(宇治病院の塩山秀樹・介護保険事業部課長)。

塩山課長を含め同院の葛西雅・副看護部長、森山健・介護保険部主任のサポートの下、宇治病院の高畠愛看護師が同訪看STの管理者を務め4人体制で事業を開始。6月こそ登録患者数2人、訪問件数3件だったが、7月に入ると登録患者数8人、訪問件数85件と増えた。理由について葛西・副看護部長は「マーケティング活動を行うなか、訪問リハビリテーションを求める声を多く聞いたので、すぐに当院から言語聴覚士(ST)と作業療法士(OT)が週1回サポートする体制をとったことが、良かったと思います」と説明する。

8月に入っても新規の登録患者さんが増加。「開設3カ月で月間100件の訪問件数」という目標に対し、スタッフの浜井佑妃子看護師と川本恵美看護師は「ぜひ達成したいと思います」と意気込む。「STがいるので、将来的には歯科診療所との連携も考えています。看取りもできたらいいですね」と高畠管理者は意気込みを見せる。

→徳洲新聞1197号掲載