徳洲会グループ
徳洲会グループ看護部門は3月9日、神奈川県内で初の学術集会「百歳を生きる」を開催した。医療・介護従事者や一般の方など約200人が来場し、急きょ座席を増設するなど盛況だった。
冒頭、一般社団法人徳洲会看護部門の佐々木和子部長が会の趣旨を説明。国が“人生100年構想”を掲げるなか、「医療・介護に従事する私たち自身が“人生100年”を、きちんと考える場が必要」との思いで企画したことを明かし、「現場でスタッフと一緒に考えることが地域に寄り添うことにつながると思っています」と期待を込めた。
講師はNPO法人高齢社会をよくする女性の会の樋口恵子理事長、国際医療福祉大学大学院の高橋泰教授、元結不動密蔵院の名取芳彦住職を招聘(しょうへい)。司会を2020年4月に開学予定の湘南鎌倉医療大学(仮称)設置準備室の荒賀直子室長(学長に就任予定)が務めた。
それぞれ老い方や最期の迎え方に対する見解を示すなか、樋口理事長は互助・共助の重要性を強調。4親等以上の親族がいない人や老老介護、独居高齢者などが増えている現状を指摘し「ファミレス(ファミリーレス)」、「遠くの親戚より近くの他人」と独特の表現で、地域で支え合う必要性を訴えた。また、介護者に対するパワハラ・セクハラなどを挙げ、「介護され上手」になる必要性も指摘。「良いサービスを提供するための議論は必要ですが、介護され上手になるにはどうすべきかを考え、互いにリスペクトしあえる関係づくりを」と呼びかけた。
高橋教授は外国での終末期医療・介護のあり方を紹介したり、ACP(アドバンス・ケア・プランニング=意思決定能力の低下に備え、終末期を含む医療・介護について、あらかじめ話し合っておくなどのプロセス)の重要性を説いたりした。名取住職は仏教の考え方を交え、心の張りや柔らかな感性をもつ大切さを訴えた。3時間に及ぶ会はあっという間に終了。講師陣の金言に、参加者は何度もうなずいていた。
→徳洲新聞1184号掲載

