宇和島徳洲会病院

宇和島徳洲会病院(愛媛県)は2月15日、地域の介護施設などに勤める職員を対象に、褥瘡(じょくそう)予防の技術を伝える研修会を実施した。講師は皮膚・排泄(はいせつ)ケア認定看護師の資格をもつ同院の中島由美子副主任。2015年に同認定看護師資格を取得した。この研修会は原則として毎月第3金曜日の夕方に院内で開いている。

褥瘡予防の研修会をスタートしたのは2年ほど前のこと。当時、介護施設からの入院患者さんのなかには褥瘡の持ち込みが少なくなかった。「医療と介護の双方の褥瘡に対する知識のギャップを埋め、施設での褥瘡発生率を減らすことを目的として研修会の取り組みを始めました」と中島副主任。

研修は講義と演習で構成、合計1時間ほどのプログラムだ。今回の研修には介護士や訪問看護師21人が参加。褥瘡ができにくいおむつの当て方や適切なポジショニング(体位の取り方)などを学んだ。訪問看護師に対しては、患者さんの自宅にあるものを使っていかに工夫するかという視点でもアドバイスを送った。

演習ではクッションを用いたポジショニングの実践的な方法を習得。最適なクッションの素材や硬さなどの細かい情報も提供。また、参加者を複数のグループに分け、参加者自身が実際にベッドに横になり、身体のどこに圧力がかかりやすいかをあらためて確認。そのうえで、体圧分散に効果的な体位変換のポイントなどを学んだ。

研修会を継続してきた成果は着実に現れ、「以前は月に20件ほど褥瘡の持ち込みがありましたが、今では半数ほどに減りました」(中島副主任)。要請があれば中島副主任自身が施設に出向いて個別の勉強会も行っているという。

毎月開催で具体的かつ実践的な方法を習得できる機会とあって、研修会は徐々に地域に定着してきた。毎回20~30人とコンスタントに参加者も集まっている。4月からは、施設の新入職員や既存職員の再教育の一環として、褥瘡予防の基本を学べるプログラムを企画する予定だ。

→徳洲新聞1176号掲載

 

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