徳洲会グループ
鎌ケ谷総合病院(千葉県)と武蔵野徳洲会病院(東京都)は外国人患者受入れ医療機関認証制度(JMIP)の認証を取得した。JMIPは、外国人患者さんが安心して円滑に医療サービスを受けられる体制を整備した医療機関を評価する第三者認証制度。書面調査と訪問調査があり、認証を得るには多言語対応の体制整備、患者さんの宗教・習慣の違いを考慮した対応など条件を満たす必要がある。JMIP認証の取得は徳洲会グループで計12施設に拡大した。
徳洲会グループ12病院に拡大
徳洲会グループのJMIP取得病院
病院名 | 所在地 |
---|---|
湘南鎌倉総合病院 | 神奈川県 |
千葉西総合病院 | 千葉県 |
札幌東徳洲会病院 | 北海道 |
岸和田徳洲会病院 | 大阪府 |
南部徳洲会病院 | 沖縄県 |
東京西徳洲会病院 | 東京都 |
湘南藤沢徳洲会病院 | 神奈川県 |
中部徳洲会病院 | 沖縄県 |
吹田徳洲会病院 | 大阪府 |
福岡徳洲会病院 | 福岡県 |
鎌ケ谷総合病院 | 千葉県 |
武蔵野徳洲会病院 | 東京都 |
鎌ケ谷病院は2017年7月に国際医療委員会を設置し、JMIP認証の取得に向けたプロジェクトをスタート。藤川幸一・外科部長兼海外事業部長が委員長、院内各部門の責任者ら14人がメンバー。院内標識の多言語化や受け入れ時のマニュアル、書類など整備を推進してきた。同委員会の事務局を担当する池本将・総務課主任は「院内サインはデザインから見直しを行い、すべて新しいものに交換しました。患者さんのご案内から診療など幅広く使用できるタブレット端末のビデオ通訳ツール(英語、中国語、韓国語)を導入するなど対応を進めてきました。職員向けに医療用語を交えた英会話教室も開催しています」と説明する。
武蔵野病院は17年11月、JMIP委員会を設立し、認証取得プロジェクトをスタート。委員長は伊藤泰雄・小児外科部長で、各部署責任者ら約20人がメンバー。鎌ケ谷病院と同様に厚労省の補助金を活用。さらに東京都独自の補助金制度も利用し、院内サインなどの多言語化(日本語、英語の2カ国語表記)を進めてきた。また同院は18年7月に国際医療支援室を設置し、1階に外国人患者さん受け付け用のカウンターを設けるなど体制を整備。


→徳洲新聞1170号掲載