徳洲会グループ

徳洲会グループにとって念願の大学設立― 。一般財団法人湘南鎌倉医療大学設立準備財団(鈴木隆夫理事長=一般社団法人徳洲会理事長)は昨年10月に学校法人徳洲会(仮称)設立と4年制の湘南鎌倉医療大学(仮称、神奈川県)設置の認可を文部科学省に申請、12月には校舎の新築工事地鎮祭を行った。今年8月に認可の可否が判断される見とおしで、2020年4月の開学に向け準備を加速する。

8月に認可判断で準備加速

「まさに今が勝負時です」。学長に就任予定の荒賀直子・湘南鎌倉医療大学設置準備室室長は力を込める。

同準備室は昨年10月、学校法人設立と大学設置認可を文科省に申請。現在は文科省大学設置・学校法人審議会の審査対応に追われている。今後は、1月中旬に伝達された同審議会の審査意見に対する回答を3月までに提出。5月には再度、審査意見が伝えられ、その回答を6月に提出する。この最終回答をふまえ、文科省から8月に認可の可否判断が出る見とおしだ。

春以降は認可を見据え、多岐にわたる準備活動を計画。事務組織・教学組織などに関する大学の仕組みづくりに努めるかたわら、入学試験を実施する会場の設定、高等学校訪問や大学の説明会などを企画し広報活動にも取り組む考えだ。「秋には推薦入試を予定しており、認可された時にすぐに動けるように、いろいろ準備しておかなければなりません」と荒賀室長。

これらと並行して教育の質を高めるための取り組みにも、引き続き力を注ぐ。

「多数の看護大学があるなかで、良い大学をつくらなければ学生から選ばれません。徳洲会の特徴を生かした島しょ看護や災害看護をはじめ、リメディアル教育(不足している基礎学力を補うための教育)、グローバル化にも対応できるような国際保健、多文化理解など特色ある教育プログラムの細部も詰めています。離島での実習も視野に入れています。開学に向け、良い準備を進めていきたいと考えています」(荒賀室長)

同大学は開学時点で看護学部看護学科(仮称)を設置。男女共学で定員は1学年100人を予定。

→徳洲新聞1169号掲載