名古屋徳洲会総合病院

第150回TCLS 名古屋徳洲会総合病院で開催

一般社団法人徳洲会は名古屋徳洲会総合病院と共同し6月9日から2日間、同院でTCLS(徳洲会二次心肺蘇生救急教育)コースを開催。計35人が参加し、全員が修了証を手にした。同院の多様な職種が参加するなか、入職1年目の初期研修医が全員出席したり、事務職員の姿が見受けられたりするなど積極的な姿勢がうかがえた。TCLSは2002年からスタートし、今回で150回目。修了者数は計4384人となった。

TCLSコースは二次心肺蘇生法の習得を目的とした、日本救急医学会認定のICLS(二次心肺蘇生法)の内容に不整脈を加えた徳洲会の教育プログラム。「楽しく学ぶ」をモットーとしている。修了者にはTCLSはもちろんICLSの修了証明書も発行する。

02年に開始して以来、年に10回ほど全国の徳洲会グループ病院で開催。徳洲会内外の医療従事者が参加している。

節目の今回は医師や看護師、コメディカルなど名古屋病院の職員を中心に35人が参加。冒頭、前田徹院長が挨拶し「ふだんの業務に必要なことが学べるはず。2日間、頑張ってください」とエールを送った。

初日はACLS(二次救命処置)に関する座学形式の講義で始まり、心電図モニターや除細動器の使い方、気道確保、気管挿管、BLS(一次救命処置)などをテーマとする実技を実施。VF(心室細動)、Pulseless VT(無脈性心室頻拍)、Asystole(心静止)、PEA(無脈性電気活動)の心電図の波形の読み取り方などを実際の医療機器や医薬品を用い学んだりした。最後に、それらの知識や技術を駆使し対応する総合的なシミュレーションを行った。

2日目は不整脈をテーマとした座学形式の講義と不整脈治療の実技演習、筆記試験、実技試験を実施。とくに協力者役のスタッフに指示を出しながら行う実技試験では、どの受講者も緊張した様子で臨んでいた。

最後に修了式を行い、全員、無事に修了したことが発表されると受講者は一様に顔をほころばせ、互いをねぎらった。受講者を代表し、山下正勝・初期研修医が修了証を受け取った。

山下・初期研修医は「2日間、楽しく学べました。医師になって2カ月、この間、心肺停止の患者さんを3人ほど経験しました。講義を通じ、薬の量や投与するタイミングなど、具体的な指示の出し方がわかり、よりスムーズに動けるようになったと思います」と笑顔。

田口明日香看護師は「実技では繰り返し指導してくださるので、体が覚えました。指示を出せるくらい自信が付きました」と手応えを感じていた。

野尻朋美・医事課職員は趣味の登山とマラソンを通じ関心をもち参加。「以前、山道で倒れている方がいて、通りがかった救急救命士の方が迅速に対応し一命を取りとめた場面に遭遇しました。その時、自分は何もできなかったのが悔しくて、受講したのです。なかには難しい講義もありましたが、とても楽しく学べました」。

開催を裏方で支えた若山俊彦・医療連携室主任は「14年に新病院になってから当院で毎年コースを開催することができ、職員にとっても地域の方にとっても、とてもありがたいです」と目を細め、来年以降も自院で開催する意欲を見せた。

今後は和泉市立医療センター(大阪府)、吹田徳洲会病院(同)、鎌ケ谷総合病院(千葉県)、札幌徳洲会病院、高砂西部病院(兵庫県)などで開催を予定。

→徳洲新聞1142号掲載

 

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