徳洲会グループ

徳洲会グループ看護部門は2月10日、千葉西総合病院で業務改善発表会・本選を開催した。看護の質の向上や業務の効率化など、徳洲会各病院の看護部が今年度取り組んできた改善活動の内容や成果を発表、共有することで底上げを図るのが狙い。ブロック予選を通過した合計18演題を発表し、終了後には表彰を行った。全国から約100人が参集し業務改善のヒントを探っていた。

徳洲会看護部門の山上美恵子・業務担当責任者(和泉市立病院副院長)の開会挨拶に続き、一般社団法人徳洲会の遊佐千鶴・常務理事が「業務改善発表会にあたって」をテーマにミニレクチャー。

遊佐・常務理事ははじめに「業務の進め方や情報・仕事の流れに関する問題点を分析・抽出し、改善策を考え、それを実行すること」と“業務改善”を定義。そのうえで「大切なのは経営改善を土台とし、加えて患者満足と職員満足を達成することです。これらを欠いた業務改善はあり得ません。そして改善活動は持続性・継続性が重要です」と強調。「常に“患者さんのためにできること”を考え続けてください」と呼びかけた。

優秀賞に選ばれたのは湘南鎌倉総合病院(神奈川県)の「SBARを活用した病棟間の情報伝達の問題点を考える」(齊藤清美・看護主任)。第2位は宇和島徳洲会病院(愛媛県)の「チーム医療推進による褥瘡(じょくそう)発生率1%未満を目指して」(中島由美子・看護副主任)で、第3位は中部徳洲会病院(沖縄県)の「褥瘡発生率低減への取り組み~院内オムツ・スキンケアの統一~」(外間美智代・看護師長)。

優秀賞を受賞した湘南鎌倉病院では、2014年に部署間(病棟―病棟間、病棟―検査間、病棟―血液浄化センター間)の申し送りシートを作成。その後、わかりやすく相手に伝えるためのコミュニケーションの考え方であるSBAR(情報、背景、評価、提案)を取り入れてシートを改訂。しかし各項目に記載漏れがあるケースが見られたことから、記載状況に関するアンケート調査を行い、シートの使用率・記載率の向上を図る改善活動を実施。

SKIMET(急変対応チーム)とともにSBARに関するトレーニングを行ったところ、記載率が向上。齊藤・看護主任は今後、全部署を対象にSKIMETと協同したトレーニングの実施を課題に挙げた。また、電子カルテでの申し送りがルールとなっている手術室の記載率が高かった結果を受け、申し送りシートの電子カルテ化に取り組む意向を示した。「急性期病院として今後も質の高い看護を提供していけるよう努力していきたい」と抱負を語った。

講評で一般社団法人徳洲会看護部門の佐々木和子部長は「各病院の取り組みの成果をグループで共有するとともに、来年度の活動につなげてほしいと思います」とエールを送った。

徳洲会看護部門 業務改善発表会(本選)演題一覧

病院 演題名
札幌東徳洲会病院 外科手術における環境整備とコスト削減
高砂西部病院 薬剤料逓減対象患者に対する内服薬の取り組み
札幌南徳洲会病 院透析室における勤務体制の見直し~“パパNs!ママNs!仕事と家庭が両立できる職場環境作り”
白根徳洲会病院 看護補助者の定着に向けた取り組み~共に学び成長していく環境~
葉山ハートセンター 始業開始前の打刻時間短縮の取り組み~時間内の情報収集とウォーキングカンファレンス~
岸和田徳洲会病院 働き方改革ー就業前出勤の慣習の壁を打ち破るー
古河総合病院 地域に応える回復期リハビリの取り組み
東京西徳洲会病 院退院支援加算1取得と今後の展望
榛原総合病院 退院支援の強化~昨年度との比較~
名古屋徳洲会総合病院 看護師がかかわる退院支援、退院調整
福岡徳洲会病院 循環器の新入院増加に対する対策
南部徳洲会病院 認知症ケア加算取得の取り組みー看護のかかわりが評価されることー
仙台徳洲会病院 急性心筋梗塞の患者に対するカテ室入室時間短縮への取り組み
湘南鎌倉総合病院 SBARを活用した病棟間の情報伝達の問題点を考える
野崎徳洲会病院 救急全例応需に向けての看護師の取り組み
宇和島徳洲会病院 チーム医療推進による褥瘡発生率1%未満を目指して
笠利病院 褥瘡発生率減少への取り組み~看護の原点から見えたもの~
中部徳洲会病院 褥瘡発生率低減への取り組み~院内オムツ・スキンケアの統一~

→徳洲新聞1126号掲載