湘南鎌倉総合病院
2018/03/27

湘南鎌倉総合病院(神奈川県)は3月3日、同院の血液浄化センター前でフットケアイベントを開催した。順番待ちの行列ができるほどで、イベントを担当した同センターの愛甲美穂フットケア指導士・フットケア専任看護師は「今年はフットケア相談会参加者やケア希望者の方がとても多く、告知のおかげだと思います」と話す。
今回は約70人が足の相談とケアに参加した。日本フットケア学会理事長を務める同院の小林修三・院長代行兼腎臓病総合医療センター長も参加した。
イベントには徳洲会グループだけでなく関東地区の病院からフットケア指導士20人程度が参加。魚の目や外反母趾(がいはんぼし)、下肢感染症など多くの相談を受けた。行列待ちをしていた60歳代男性は魚の目に悩まされていたが「とても丁寧な説明で嬉しかった。あらためて外来を受診することにしました」。

同院講堂で、早稲田大学スポーツ科学学術院の中村好男教授による「ウォーキング特別講演」も開かれ、140人が参加した。講演の冒頭、中村教授は「日本の足病の治療は、欧米に比べ遅れています。転倒の8割が足の爪の不備。足をケアすることで、気持ち良く歩いていただきたいのですが、健康のためだからと歩きすぎには注意をしてください」とアドバイス。
講演内容は、①歩くということ、②ウォーキングの効果、③さまざまなウォーキング、④技術・メソッドの基本要素、⑤楽に歩く。「楽に歩くことを念頭に置き、荷重をなくすことを癖にすること。決して無理をしないで歩くようにしてください」と中村教授はウォーキングの効果を訴えた。
→徳洲新聞1125号掲載