北谷病院

中部徳洲会病院の支援など目的

北谷病院(沖縄県)は下部内視鏡検査・治療を開始した。すでに14例を行い、順調に症例を重ねている。きっかけは仲間直崇院長の着任。3月、内視鏡診療の豊富な経験をもつ中部徳洲会病院(沖縄県)の仲間・消化器内科部長が院長として赴任。すぐに北谷病院でも内視鏡診療を行う構想を掲げた。

「主な目的は、ふたつあります」と仲間院長。ひとつは内視鏡診療の待機期間の短縮。近隣の中部徳洲会病院では1~2カ月待ちの状態が続いており、北谷病院で実施することで、患者さんが少しでも早く受診できるよう努める。もうひとつが病院全体の運営だ。同院は近い将来、新築移転を図り、病院の機能拡充を検討。仲間院長は「新病院は人員や設備を一層充実させたいと考えています。そのためには病院運営を支える“新たな柱”が不可欠だと思いました」と力を込める。

院長着任時、中部徳洲会病院で仲間院長の内視鏡診療を長らくサポートした徳山麻里看護師が在籍しており、内視鏡室の設置や器具の導入など環境も整え、7月14日に1例目を行った。現在も看護師や看護助手を対象に定期的な勉強会の開催、動画を用いた教育など、より安心・安全な内視鏡診療を提供するための努力を欠かさない。

「看護師は内視鏡に直接触れることはありませんが、医師と息の合った対応、患者さんの不安軽減など重要な役割を担っています。内視鏡診療の質を上げ、病気の早期発見・早期治療につなげたいです」(徳山看護師)。

喜納幸美・看護責任者と平安山良仁事務長も「院長の専門分野を生かせることは病院の特徴にもなり、とても良いことだと思います」と強調。当面は下部内視鏡のみだが、将来的には上部内視鏡の実施も視野に入れている。「大腸内視鏡のニーズは、当地域はもちろん、沖縄県全体でも高いように感じます。そのため、まずは下部を行い、上部は新病院での実施を思い描いています」(仲間院長)。

→徳洲新聞1506号掲載

 

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