徳洲会グループ
第25回日本慢性期医療学会が10月19日から2日間、「地域が創る慢性期医療-新たな医療への挑戦-」をテーマに仙台市で開催された。徳洲会グループは一般演題の口演(口頭発表)とポスター発表で計6演題を発表。概要を紹介する。
一般演題では4題の発表があった。茅ヶ崎徳洲会病院(神奈川県)の田中つや子・内科・在宅診療部長は「在宅機能強化型病院としての在宅医療推進への苦悩と挑戦」をテーマに発表。同院は退院患者さんが自宅での在宅医療に移行する事例が約2年半で数例だったことから、①地域の施設との連絡会議で多職種連携を図る、②外来で通院困難患者さんに在宅移行を勧める――など取り組みを展開。
「ご家族も医療従事者も在宅医療はあくまで“ケア”の医療と認識し、学ぶ機会を地域でつくっていく必要があります」とまとめた。
静岡徳洲会病院の伊藤真弓・看護師長は「エアマットの管理の見直し」と題し発表。同院は昨年、エアマットの入れ替えを機に、使用状況などがわかるエアマット管理表の活用や適切な取り扱いを学ぶ勉強会を開始した。「使用率が上がり、エアマット利用への意識も向上して、効率の良い管理につなげることができました」と報告。
同院の小川千代子・看護師長は「ケアミックスだからできた患者家族の満足度アップ」をテーマに発表。療養目的で入院した80歳代男性患者さんの事例。看護内容や経過を紹介したうえで「患者情報をいち早く入手し意図的に看護介入することで、患者家族のニードが満たされ、良好な関係性をつくることができました」と結んだ。
同院の宮城島真希副主任(看護師)は「療養病棟における多職種との患者カンファレンスについて」と題し発表。同院は2016年2月から週1回、治療方針の周知や看護の統一化を図るため、主治医とその日の勤務者によるカンファレンスを開始。17年1月から医療ソーシャルワーカー(MSW)とのカンファレンスもスタート。「今後も患者さんの変化に合わせた治療と看護ケアを目指していきたい」と締めくくった。
ポスター発表は2題。同院の山之上弘樹院長が「人工呼吸器装着中の筋萎縮性側索硬化症患者に発症した頬部(きょうぶ)膿瘍の1例」と題し発表。膿瘍が形成された場合、重篤な合併症の存在が知られていることから、「人工呼吸器使用中でも積極的な画像診断が必要です。感染源の確定診断は非常に重要」とまとめた。
また、茅ヶ崎駅前訪問看護ステーション(ST)の鈴木恵子所長(保健師)は「医療機関満足度アンケート調査から得られた医療介護別期待の相違に関する一考察」をテーマに発表。医療・介護の関連機関にアンケートを実施したところ、同STの選択理由として医療機関からは「24時間緊急対応」、「連携しやすい」、「ターミナルケアを実施」が多く、介護事業所からは「関連病院との連携がある」、「理学・言語・作業療法士が在籍」が多かった。
⇒徳洲新聞No.1114掲載記事

