札幌東徳洲会病院

院内認定資格を創設し看護の質向上へ

札幌東徳洲会病院は院内認定資格「バスキュラーナース養成コース」を創設した。血管確保が困難な患者さんに対し、エコー下で静脈穿刺する手技を修得するのが目的。桝田佳枝看護師(診療看護師=NP)が中心となりコースを考案。初回は院内から4人が受講し、全4回の研修で、講義や模擬演習、さらに実習を行ったうえで、試験を経て全員が合格した。合格者には、修了書とオリジナルバッジが贈呈された。

院内認定資格「バスキュラーナース養成コース」は、血管確保が困難な患者さんに対し、エコー下で確実かつ安全に静脈穿刺を行うための技術を修得することを目的とした院内研修だ。第1期は4人の看護師が受講し、全員が認定試験に合格した。

静脈穿刺は、看護業務のなかでも日常的かつ重要な手技のひとつ。看護師の9割以上が輸液や採血などの目的で行っているが、その成功率は平均して70%以下とされ、3割以上の患者さんが複数回の穿刺を受けている現状がある。とくに高齢の患者さんは血管の脆弱化や狭小化が著しく、初回穿刺の成功率が26~37%にとどまるとの報告もある。

桝田看護師はこうした現状に対し、「何度も針を刺されることは、患者さんにとって身体的にも精神的にも大きな負担。治療意欲の低下や治療拒否にもつながりかねない」と問題提起、同コースを立ち上げるに至った。

現在の静脈穿刺は、ほとんどが皮膚の表面観察や触診、つまり経験と勘に頼って行われる。しかし、こうした感覚的なアプローチによって失敗が重なることで、患者さんのみならず看護師自身にも大きなストレスがかかる。

一方、エコーを用いることで、血管の位置・深さ・径を可視化し、穿刺針の進入をモニタリングしながら操作できるため、成功率が大きく向上する。同院では、2016年からNPによるエコー下PICC(末梢挿入型中心静脈カテーテル)留置を開始、現在では年間500件以上の依頼が寄せられるまでになっている。

 

→徳洲新聞1504号掲載

 

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