介護系施設
介護老人保健施設(老健)かまくら(神奈川県)は昨年、徳洲会グループの老健で初めて診療看護師(ナースプラクティショナー=NP)を採用。1年9ヵ月が経過し、存在感が増している。
NPは大学院教育を経て高度な思考力・判断力・実践力を備え、特定の医行為が行える者として2008年から養成がスタート。15年10月からは厚生労働省の「特定行為に係る看護師の研修制度」が始まり、同研修を受講すれば看護師も一定の条件下で医師・歯科医師の指示を仰がず特定の医行為(21区分38行為)が行える。同施設の小野寺明子NPは16年に資格を取得。
老健であるため特定の医行為を行う機会は少ないが、三島眞智子・看護介護部長が評価するのが、看護ケアと医療的介入を可能にするNPならではの“視点”だ。小野寺NPは糖尿病や高血圧など慢性疾患をもつ方を中心に、状態把握に注力。聴診をはじめとする身体診察を行い、必要に応じ利用者さんにかかわる。
薬剤の調整にも貢献。医師、薬剤師と連携し、利用者さんにあまり必要でない薬があれば減薬を提案したり、在宅復帰を見越して自宅でも利用者さん自ら服薬管理しやすい方法を協議したりする。
夜勤にも入るため通常は看護業務を行い、その合間にそれらの活動を行うが、週に1日は完全にNPとして活動する日を設けている。小野寺NPがかかわるようになり、状態が改善した利用者さんや服薬の数が減った利用者さんが増えているという。最近は入所判定会議にも参加するなど、活躍の場も利用者さんへの対応だけにとどまらない。
「NPの役割は急変した時にいち早く対応することと思っていましたが、当施設での活動を通じ、日々の健康管理も大事で、その役割も担うべきと思うようになりました」と小野寺NP。三島部長は「地域から選ばれる老健になるには看護のレベルアップが必須」と、さらなる活躍に期待を寄せる。
⇒徳洲新聞No.1113掲載記事

