野崎徳洲会病院
野崎徳洲会病院(大阪府)は6月29日、敷地内で病院前医療救護所開設訓練を行った。同院の職員50人をはじめ地元の大東市、地域の保健所や三師会(医師会、歯科医師会、薬剤師会)など行政、医療関係者ら合計120人が参加した。同院にとって大規模災害訓練は初めて。
病院前医療救護所は、災害時に多数来院する傷病者のトリアージ(緊急度・重症度選別)と、軽症者の処置対応を中心に医療救護活動を行う場所。あらかじめ指定されている病院に設置する。軽症者が殺到することで、重症者の治療を行う医療機関本来の機能低下を防ぐことが目的。
同院は大阪府から市町村災害医療センター兼災害医療協力病院に指定されており、大規模災害時には大東市主体で病院前医療救護所を設置することとされている。今回、病院前医療救護所の実効性の検証、医療救護マニュアル作成の基礎づくりを目的に市が企画した。
訓練は、同院の田村雅一院長、大東市の逢坂伸子市長による挨拶でスタート。病院の正面玄関に医療救護所を2カ所設置し、1カ所をトリアージポスト、もう1カ所を軽症者の治療スペースとし、それぞれの機能を説明した。その後、負傷者の対応デモンストレーションを実施。各スペースに配置された同院職員や三師会の関係者らが中心となり、来院した模擬患者のトリアージ、トリアージ後の各エリア(軽症・中等症・重症)への誘導などを行った。四條畷保健所の浅田留美子所長による総評で訓練は終了した。
参加した同院の田中克典・看護主任は、「もう少し準備していれば良かったと思う場面はありましたが、反省を含め良い経験ができました」と吐露。NPO法人TMAT(徳洲会医療救援隊)などで災害医療支援の経験をもつ大浦敦美・看護主任は「他の機関との連携、当院職員の災害に対する意識付けなど課題が見えました」と指摘し、「対策を早急に立てていかなければなりません」と危機感をあらわにした。野崎徳洲会クリニックの西川篤史・事務責任者も「今後も行ってほしいと思います」と継続を望んだ。
→徳洲新聞1501号掲載



