仙台徳洲会病院

病院救急車を活用して転院搬送 4月には「救急救命士科」新設

仙台徳洲会病院は、救急搬送の受け入れ体制確保を目的とした仙台市の「救急医療病院間連携推進事業」への参画を通じ、地域の救急医療の維持・確保に尽力している。同事業は救急病院の入院患者さんのうち、状態が安定した患者さんの後方病院への転院を促進し、新たな救急搬送を受け入れるための病床を確保するもの。同院では救急救命士や入退院支援室の看護師が同事業にかかわる業務を遂行。4月には救急救命士科を新設、救急救命士は同科に所属し、病院救急車を活用した転院搬送などで活躍している。

「これから〇〇病院に移動しますね。どこか痛むところはありませんか」――。

仙台病院救急救命士科の海上優輝・救急救命士が、ストレッチャー上の患者さんに優しく声をかけた。ここは同院が保有する救急車の車内。時間は午後2時5分。患者さんは80代女性で、腰椎圧迫骨折により10日ほど前に加療目的で同院に入院。その後、順調に回復してきたことから、リハビリテーションを継続するため、仙台市内の病院に転院することとなった。

これは“仙台市救急医療病院間連携推進事業”の仕組みを活用して患者さんを転院搬送する場面のひとコマだ。入院を必要とする救急搬送患者さんを受け入れる病院を「救急受入病院」、状態が落ち着いた患者さんの転院を速やかに受け入れる病院を「支援病院」とし、後者への補助金交付(一定の条件あり)によって、スムーズに転院調整を図ろうというのが同事業だ。

救急病院で治療を終えた患者さんを転院搬送することは、一般的に“下り搬送”と呼ばれる。下り搬送で救急病院の病床を確保し、救急の応需率向上を目指すのが狙いだ。

救急車に乗車後、海上・救急救命士が患者さんに付き添い、大澤淳貴・救急救命士が運転、伊藤悠・救急救命士が助手席でサイレンを鳴らすボタンの操作や、マイクで走行中に周囲へ注意を呼びかける役割を担った。

乗車後、すぐにバイタルを測定。病院の敷地を出て幹線道路に入ると、サイレンを鳴らして走行を開始した。伊藤・救急救命士が「救急車が交差点に進入します。直進します」などとマイクで呼びかけて安全確保に努め、午後2時27分、入院先に到着し病棟で引き継ぎを行った。

→徳洲新聞1496号掲載

 

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