大隅鹿屋病院
大隅鹿屋病院(鹿児島県)は院内で「令和6年度大隅地域感染対策合同シミュレーション」を開催した。地域で感染対策向上加算を算定している医療機関と協力施設、保健所、消防組合(計26)から、医師、看護師、薬剤師、臨床検査技師など多職種82人が参加。同院が同訓練を主催するのは初。
同訓練は地域の医師会と保健所の参加が必須とされるが、同院が主催するにあたり、仮重喜代美・看護師長は「コロナ禍で活躍した消防組合の方に、ぜひ講演をお願いしたかった」と、より現場に即した訓練を目指した。
まず全体座学研修から始まり、曽於医師会立病院の久徳めぐみ看護師が「標準予防策について」、大隅鹿屋病院の西元嘉哉・内科医長が「原因不明の呼吸困難の1例(マイコプラズマ肺炎)」と題しそれぞれ講演。次いでグループワークでは、専用のボードゲームを用いながら、感染経路別に対策を考え、グループ内でディスカッションした。
実技演習では、タイベック(防護服)着脱訓練を実施。各施設から参加した医師が実際に着脱し、手指衛生のタイミングなどを学んだ。最後に全体座学研修を行い、大隅肝属地区消防組合の辻正嗣消防士が「救急隊の感染防止対策」、鹿屋保健所の疾病担当者が「今後の感染対策」をテーマにそれぞれ講演した。
また、感染対策グッズを扱う企業11社がブースを構え、最新グッズの展示会を実施。参加者は休憩中や訓練終了後に体験した。仮重・看護師長は「へき地にいると、企業の展示会などに行くことが少なく、貴重な機会となりました」。
同院から参加した末次孝気・臨床工学技士は「感染対策はコメディカルも勉強する必要があります。訓練をとおし、地域全体で感染対策していることがわかり、また互いに相談しやすい環境づくりにも寄与していると感じました」、鵜瀬準一看護師は「当院の地域での役割を認識できました。地域連携のなかでリーダーシップを取る当院で、自分も役に立っていきたいと思います」と話していた。
→徳洲新聞1486号掲載



