千葉徳洲会病院

多職種連携により高い機能維持 千葉病院が病院機能評価更新で認定取得

千葉徳洲会病院は病院機能評価の更新時に、「高度・専門機能:リハビリテーション(回復期)」の認定を受けた。同認定は全国で58施設、徳洲会では同院のみ。病院機能評価の主たる機能種別または副機能で、「リハビリテーション病院」を受審している病院のうち、回復期リハビリを継続的に行うための適切な体制が整っていることなどが要件となる。同院は447床のうち回復期リハビリ病棟が102床あり、常勤医3人体制で対応。多職種連携に力を入れ、チーム医療で高い機能を維持している。

「急性期」と「回復期」助け合う

病院機能評価は、日本医療機能評価機構が実施する病院の第三者評価。「高度・専門機能」の前身となる「付加機能」は、2003年10月に運用を開始し、受審病院の高度な機能、専門的な機能の向上に活用。19年10月に新たに始まった「高度・専門機能」は、評価項目や評価方法を見直し、より高い水準の評価に改定、「救急医療・災害時の医療」と「リハビリテーション(回復期)」の2種類を設けた。

リハビリテーション(回復期)は①主たる機能種別または副機能で「リハビリテーション病院」を受審している、②回復期リハビリを継続的に行うための適切な体制が整っている(受審申込時点での診療報酬[回復期リハビリテーション病棟入院料]の上位区分で規定される施設基準を参考とする)、③常勤の「日本リハビリテーション医学会リハビリテーション科専門医」が回復期リハビリ病棟で、主治医または担当医として従事している、④回復期リハビリ病棟におけるリハビリ提供単位数が1日当たり平均6単位以上である――ことが受審要件だ。

千葉病院では23年10月に委員会を組織、外部講師を招いて対策を練ることから始めた。その後は定期的に打ち合わせを重ね、24年6月に受審。その結果、主機能として「一般病院2」、副機能として「緩和ケア病院」と「リハビリテーション病院」、さらに初めて「高度・専門機能:リハビリテーション(回復期)」の認定を受けた。

池田喜久子リハビリテーション科部長は「当院には回復期リハビリ病棟が102床あり、力を入れていますので、第三者評価を得られて良かったです」と笑顔。「徳洲会リハビリテーション部会回復期部門の全国会議でも報告しました。その後、同認定を目指すグループ病院から見学もありました」と振り返る。

受審の準備で大変だったのは、文書化やマニュアル化。阿美勝典リハビリテーション科主任(言語聴覚士)は、「これまで意識せずに実践していた行為を文書化するのもそうですが、それをスタッフに周知徹底するのも大変でした。しかし、受審をとおしてスタッフの意識やモチベーションは向上したと感じます」と力を込める。

今後は多職種連携の強化が課題であり、とくに「カンファレンスを充実させたい」と池田部長。「多職種で検討していても、職種ごとの相談にならないよう、チーム医療としての良さを生かしていきたいです」と強調する。

同時に急性期と回復期の機能をもつ病院として、「急性期から回復期病棟に移動した後、すぐに病状が悪化して急性期に戻るケースもあります。それぞれの役割を明確にして、回復期病棟で患者さんを受けるための基準も設けたいと考えています」と展望している。

看護師の教育でも同様で、田島知誉理・看護師長は「急性期病棟の経験しかないと、回復期との考え方の違いにとまどうケースもあります」と指摘。「急性期では治療がメインになりますが、回復期は基本的に安定している患者さんに対し、退院後の生活を見越した対応になります。看護ラダーの計画はありますので、今後はそれに合わせ、しっかりと教育していきたいです」と意気込みを見せる。

池田部長は船橋市回復期リハビリテーション病棟連絡会の代表を務めている。市内で回復期リハビリ病棟をもつ7施設が集い、年2回ほど定例会を開催。直近では2月13日に同院が定例会を主催し、「より質の高いカンファレンスを行うには」をテーマに情報交換した。

池田部長は「当院は急性期と回復期があることが強みであり、チーム医療で質を維持、向上しています。安心して回復期リハビリができることを、地域に周知していきたい」と意気軒高だ。

→徳洲新聞1484号掲載