湘南藤沢徳洲会病院

湘南藤沢徳洲会病院(神奈川県)は、髙島聖子・看護師長(皮膚・排泄ケア特定認定看護師)を中心に、夜間のおむつ交換を減らし、高齢者のせん妄予防や看護師の負担軽減などを図っている。この取り組みに興味をもった看護専門学習雑誌『エキスパートナース』からの依頼で、髙島・看護師長は同誌に寄稿、2025年1月号に掲載された。

高齢者のおむつ交換は、これまで1日5回、うち夜勤帯は3回実施していた。夜間のおむつ交換で中途覚醒した患者さんが、睡眠パターン障害に陥り、せん妄や不穏、昼夜逆転するケースが散見。看護師は1回の交換作業に2時間を要することもあった。

髙島・看護師長は「コロナ禍で看護師の疲弊した状況を見て、何か対策できないか調査しました」と述懐。おむつの性能が改良され、頻回な交換が不要であること、1日3回交換を導入している高齢者施設もあることがわかった。

そこで同院でも、高吸収おむつを導入し、交換を1日3回(夜間は行わない)に減らす取り組みを試験運用。その際、除外対象患者を設けたり、おむつの性能を生かすための当て方を周知したりした。試 験運用後のアンケートから、患者さんへの有害事象はなく、看護師の身体的・精神的負担軽減も得られたため、全病棟に展開した。

結果、夜間の認知症・せん妄サポートチームへの依頼件数は約2割減少。看護師の巡視時間が確保されたことで、夜間の転倒・転落件数も減少傾向を示した。さらに、おむつ納入量が約2割減少し、経費削減にもつながった。

さらなる質向上を求め、同院は昨年12月に「おむつマイスター認定講座」を初開催。受講した15人全員が修了証を手にした。髙島・看護師長は「病棟にマイスターが3~4人いるのが理想です」と展望。また、雑誌掲載について「当院以外にも悩んでいる病院はあると思いますので、当院の取り組みが参考になったら、うれしいです」と笑顔を見せた。

 

→徳洲新聞1485号掲載

 

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