湘南鎌倉総合病院
湘南鎌倉総合病院(神奈川県)の井上裕美・産婦人科顧問らは、第38回日本助産学会学術集会で、シンポジウムと市民公開講座に登壇した。「マタニティ坐禅」をテーマにした学会発表は初。また、昨年12月16日には、「母子坐禅」を初めて開催した。
マタニティ坐禅は同科が2017年から鎌倉市の建長寺で開催しているイベントで、お産への準備の一環として、妊婦さんが体内に意識を向けたり、心を整えたりするのが目的。同学術集会会長の井村真澄・日本赤十字看護大学大学院国際保健助産学教授が同イベントに参加した経験があったため、同学術集会への参加に声がかかった。
発表は井上顧問に加え、本間由・看護師長と竹村和子・看護主任も登壇。シンポジウム、市民公開講座ともに、マタニティ坐禅の目的や流れを紹介した後、参加者のアンケートから「90%以上が満足」している結果を示し、参加者のお産にどのような影響があったかなどを説明。井上顧問は「多様化するお産ですが、人類の誕生以来途切れることない生理的な営みは、母親しか経験できません。そして、お産で得られる大事な母子関係は家族の絆、そして社会の絆へとつながっていきます。お産も育児も喜びですが、同時に人生の試練でもあります。だから心の支えが必要であり、坐禅はそのひとつの選択肢になり得ます」と強調した。
発表を終えた本間・看護師長と竹村・看護主任は「妊婦さんが望む出産、望む育児をサポートしていきたい。マタニティ坐禅を学会で多くの助産師さんに知っていただく機会が得られて良かったです」と意欲的。「次のステップとして『母子坐禅』を企画していることも、学会でアピールしました」と笑顔を見せる。
初めての母子坐禅には母子だけでなく、妊婦さん、井村教授や同大学の学生も参加。赤ちゃんが泣いた時などには、同院のスタッフがサポートした。参加者は「自分と向き合うことができ、さらに、お母さん同士の情報交流の場にもなりました」と好評だった。
→徳洲新聞1479号掲載



