徳洲会グループ

高精度放射線治療で地域に貢献

千葉西総合病院と八尾徳洲会総合病院(大阪府)は最新型のTrueBeamを導入した。がん組織に対し高精度に放射線を照射することが可能。正常組織へのダメージを最小限に抑えるとともに、時間的負担も軽減できる。千葉西病院はバリアン社の体表面モニタリングシステム「IDENTIFY」をセット導入、八尾病院はブレインラボ社の画像誘導照射支援システム「ExacTrac Dynamic」と、脳腫瘍(脳転移)の放射線治療に特化した治療計画システム「Elements」を合わせて導入、より高度な放射線治療を実現する。

八尾病院では常勤の梶谷千香枝・放射線科医師を、玉本哲郎・非常勤医師(奈良県立医科大学戦略的医療情報連携推進講座教授)がサポート。週1回の勤務に加え、遠隔支援システムを用い、ダブルチェックできる体制を敷いている。さらに、同大学から猪岡伸好医師の応援も得ている。

同院で導入したExacTrac Dynamicは、IGRTを高精度かつ短時間に行うシステム。X線撮像装置と赤外線カメラを用い、従来のX線画像誘導に体表面(熱分布)誘導を組み合わせることで、治療中の患者さんの位置の照合と補正を、素早く緻密に行うことができる。

また、これまで同院では少数個の転移性脳腫瘍の治療は、専門病院に紹介していたが、今後は自院で対応できるようにするため、Elementsも導入。これは頭部のSRTやIMRTにとって優れた治療計画システムで、治療範囲の拡大に寄与する。さらに、使用している治療計画用ソフトウェアは、バリアン社の「Eclipse」の最新型であるバージョン18.0で、同院が国内初導入。

玉本医師は「今までより、高度な放射線治療ができるようになりました」とアピール。梶谷医師は「高齢などの理由で、外来での放射線治療が困難な場合は、入院で対応することも可能です。TrueBeam導入により、治療回数を減らし、入院日数の短縮も目指せます。がん難民を減らし、地域に貢献していきます」と意気軒高だ。

→徳洲新聞1474号掲載