東北地方
2025/01/17

仙台徳洲看護専門学校の学生が多数傷病者対応訓練に参加、傷病者役を務め、災害看護の知識を深めた。これは仙台市消防局太白消防署が中心となり、多数傷病者発生時の指揮命令系統や傷病者のトリアージ(緊急度・重症度選別)、救出救護など、各活動隊の連携強化と対応能力の向上を目的に、毎年同校で実施している訓練。
同校では2年生のカリキュラムとして、NPO法人TMAT(徳洲会医療救援隊)の講義を受けるなど、災害看護の学習を実施しており、その一環で2年生49人が参加した。
複数の学生が熱中症を発症したことを想定し、管轄消防署の職員総勢50人と救急車、消防車、人員輸送車など緊急車両7台が集まった。学生は救急救命士によるトリアージを受け、救急車での搬送を体験。応急処置を受け担架移送される経験もした。
参加した学生は「限られた人的・物的資源の状況下で、できるだけ多くの人命を救う」ことを学習。迅速な情報収集と情報共有の必要性、傷病者に寄り添い安心感を与える態度の重要性を学び、看護を深める機会となった。
→徳洲新聞1471号掲載