武蔵野徳洲会病院
武蔵野徳洲会病院(東京都)のNST(栄養サポートチーム)の取り組みが好調だ。同院では2022年に常勤の歯科医師が着任、医師や看護師、管理栄養士らで構成するNSTラウンドに参加するようになった。それ以前は非常勤の歯科医師が不定期にラウンドに参加。
歯科医師着任により、義歯調整や口腔ケアなどで介入する件数が、着任前と比較し、約5倍に増加。介入後に患者さんの喫食量が増加するなどの効果が出たケースもある。また、病棟看護師へのアンケートでは、口腔ケアに不安をもつという回答が多く、常勤歯科医師の介入により、不安軽減につながる可能性も示唆。NST委員会委員の土屋輝幸・栄養管理室副室長は「ラウンドの場で義歯調整することもあり、口腔まわりの課題に迅速に対応できる体制が整ってきました」と強調する。
同委員長の淺見貞晴・循環器内科部長は「手術前後に歯科医師が介入し口腔内をケアすることで、術後早期の経口摂取が可能になり、早期退院につながる例もあります」、同委員の渡部麻梨看護師は「義歯の不具合をうまく表せない認知症の患者さんへの対応も、スムーズになりました」と指摘する。
土屋副室長は、NST介入による効果や多職種からの意見を取りまとめた「歯科医師連携によるNSTの深化~介入件数5倍の効果を検証~」と題する論文を執筆、日本病態栄養学会誌に掲載を予定している。土屋副室長は「歯科医師の介入でも解決されない口腔の問題もあるため、実態を明らかにすることを目指しています。また介入による効果について、血液データをはじめ栄養状態の改善状況などでも示せるようにする計画です」と意欲を示す。
→徳洲新聞1466号掲載



