徳洲会グループ
開設を支援したのは同国では2施設目
徳洲会一行は7月21日から5日間、アフリカのレソト王国を訪問した。首都マセルにあるクィーンマムハト病院内にオープンする透析センターの開所式に出席し、湘南鎌倉総合病院(神奈川県)の小林修三院長(医療法人徳洲会専務理事)が祝辞を述べた。同国での透析センター支援は2施設目(機器の寄贈は計20台)。セリべ・モチョボロアネ保健相との情報交換やクィーンマムハト病院の視察・現地指導なども行った。今後のサポートも約束し、同国との協力関係をさらに強固なものにした。
継続した支援を約束
23日は二手に分かれ、小林院長、石川本部長、ミランガ顧問は保健省を訪問し、医療担当部長と情報交換。病院経営に関し、徳洲会グループの現状を説明したうえでアドバイスを行った。一方の日髙センター長、鮫島看護師、大久保CEはクィーンマムハト病院を視察。寄贈した透析機器は透析センターに7台、ICU(集中治療室)に3台設置されたため、それぞれの状況を確認。内科病棟では、透析が必要で待機している患者さんに関する説明を受けた。同院のセイサ・マチディ腎臓内科医師は「徳洲会からクィーンマムハト病院やレソトに長く続いてきた支援と、良好な関係に感謝します」と謝意を示していた。
24日に小林院長、日髙センター長、石川本部長は帰国の途に就いたが、鮫島看護師と大久保CEは31日まで同国に滞在し、同院で現地指導を継続。鮫島看護師は「当院での事前研修が生きていました。一日一緒に業務するなかで気付いたことを助言し、チェックシートの活用などを提案しました。継続的な教育・支援が必要ですので、今後もサポートを続けていきます」。
大久保CEは「エンジニアの方に、看護師とメーカーの橋渡しになるよう助言し、臨床で起きる細かなトラブルへの対応を指導しました。今後、当院で海外からの研修生を受ける際に、今回の経験を生かしていきたいと思います」と意欲的だ。
小林院長は今回の出張を終え、「尿毒症を抱えながらも、金銭的な理由で透析が受けられない患者さんもいました。しかし、われわれの支援でふたつの透析センターを開設できたことは、大きな一歩になったと考えます。これはレソトの医療問題の一部に過ぎませんが、保健大臣は熱心に将来を展望していました。それに応え、継続的な支援をしていきたいと思います」。
日髙センター長は「今回、初めて現地で透析支援を行うふたりのスタッフが同行し、彼らも現地の状況をより具体的に知ることができました。1カ月過ぎた今もレソトのスタッフと連絡を取り合っていますが、これは、今回の支援が“モノ”だけでなく、腎不全診療に携わる仲間としてのより強固なつながりとなったことを意味しており、レソトの大きな発展につながると思います」と先を見据えていた。
徳洲会グループは途上国への医療支援活動を積極的に推進している。2003年以降、世界40カ国以上と医療協力に関する覚書(MOU)を締結。医療機器を寄贈するだけの支援ではなく、現地スタッフに技術・ノウハウを指導するスタイルだ。
→徳洲新聞1457号掲載

