徳洲会グループ
2024/08/15
羽生病院で第35回国内コース

NPO法人TMAT(徳洲会医療救援隊)は羽生総合病院(埼玉県)で第35回国内災害医療支援トレーニングコースを開催した。同院の看護師、救急救命士、事務職員など32人が受講した。国内コースは、いつどこで発生するかわからない国内災害に対し、より多くの医療従事者がTMAT隊員として医療支援活動に参加できる体制を整えるのが目的。修了することで、TMAT隊員として国内災害で活動する参加要件を満たせる。
プログラムは座学と机上訓練で構成。座学では「災害医療総論」、「国内災害の実際」をテーマに講義を行い、TMATの派遣体制や派遣実績・活動内容などを説明した。大規模・広範囲の災害に対しては一団体では限界があり、多機関との連携が必須。実際にTMATは他団体と積極的に連携し、これまで活動してきた。そこで座学では、連携先となる行政機関や各医療支援団体の特徴などについても学んだ。
机上訓練はグループワーク形式で行い、災害発生から隊員の派遣、被災地での医療支援活動、撤収までの流れをシミュレーション。災害診療記録や施設・避難所等ラピッドアセスメントシート(被災状況やニーズを把握するための調査票)の記入も訓練した。
受講した中世古城史看護師は「1月に能登半島地震がありました。医療従事者として今後、被災者の方々の力になれることが何かできないかと考え、今回受講しました。災害現場では幅広い医療知識に加え柔軟な対応力が求められると思いますので、自己研鑽を続けていきたいです」と抱負を語った。
→徳洲新聞1445号掲載