徳洲会グループ
2024/06/27
何らかの原因で自然排泄が困難となった場合、腹部に便・尿の排泄口としてつくる開放孔をストーマという。ストーマには、悪性疾患などにより排泄機能不全となった場合の永久ストーマと、腸の状態が改善すれば閉鎖できる一時的ストーマがある。どちらも基本的に便・尿の受け皿となる袋状のストーマ装具を24時間装着して生活することになる。
「排泄スタイルは変わりますが、慣れてくると旅行や温泉などを楽しむこともできます。そのためには適切なセルフケアが大切です」と宇和島徳洲会病院(愛媛県)の中島由美子・皮膚・排泄ケア認定看護師。
腸には痛みを感じる神経がなくストーマ自体の痛みはないが、適切な装具交換を怠ると、皮膚トラブルによるストーマ周囲の痒みや痛みが生じることもある。予防には自分に合った装具の選択や装着方法のマスターが必要だ。最近の装具は防臭・防水効果に優れ、正しく装着できれば臭いを気にする必要がない。さらに、風呂用のストーマ装具や保護シールを使えば湯船にも浸かれ温泉旅行も可能になる。ただし、多数の人が入る銭湯や温泉は感染の危険性があるため、装具を取っての入浴はNG。
今、中島看護師がとくに気にかけるのが災害対策だ。「津波や火災に備え1週間~1カ月程度の交換用具は、いつでも持ち出せるよう準備し、自治体の避難所や友人宅などに交換用具を保管させてもらえるか確認してほしい」と呼びかけている。
→徳洲新聞1440号掲載

