徳洲会グループ

徳洲会感染管理部会は部会独自の認定制度を設け、感染管理の実務担当者育成を開始した。グループ内での感染管理の標準化と質向上、感染管理のスペシャリスト育成が狙い。

同制度は「感染管理実務担当者(Infection Control Practitio-ner:ICP)育成コース」と称する約1年に及ぶ教育プログラム。医療従事者を対象とし、職種は事務職を含め問わない。

プログラムは“事前課題”のeラーニングに始まり22の動画を視聴、そのうえで集合研修に臨む。集合研修は原則、2カ月に1回(連続した2日間)開かれ、6回にわたり管理的視点をもった知識や技術などを学ぶ。認定審査をクリアしなければ研修修了が認められない。

特徴のひとつが、学会発表をプログラムに組み込んでいる点だ。研修生は研修中に学会で発表する自施設の課題を分析し、取り組む。学会発表のポイントも学んだうえで、修了式前に学会形式での成果発表を行う。修了後、“最終課題”として学会発表する。

制度創設について、副部会長の澁谷豊克・八尾徳洲会総合病院(大阪府)感染制御部長(副看護部長)は「コロナ禍で各地をサポートした時に、従来の研修が生かされていないこと、また多職種がクラスター対策を担っていることがわかり、多職種を対象に“受け身”ではなく研修生自身が課題をもって取り組む研修とすることで、より自律した成長が期待できると当部会執行部で考えました」と説明する。

トライアルとして第1回を昨年5月から今年3月にかけて関西・大阪ブロック中心に実施。多職種12人が研修し全員修了した。修了式では、部会長の佐藤守彦・湘南鎌倉総合病院(神奈川県)感染対策室部長が一人ひとりに、東上震一・一般社団法人徳洲会理事長名の認定証と、ICP認定取得者であることを示すオリジナルピンバッジを授与した。最後に研修生が研修を振り返りひとりずつ挨拶。「日々の業務、家庭との両立が大変でしたが、最後までやり遂げることができて良かったです」、「プレゼンテーションなど他人に伝えるポイントを実践していきたいです」、「事務職ということもあり人一倍勉強しました」といった声が寄せられ、なかには、感極まって声を詰まらせる姿もあった。

執行部のひとり、宇治徳洲会病院(京都府)の江口比呂美・看護師長は「ここで学んだことを生かし、各施設や地域がどう変わっていくか楽しみです」。佐藤部会長も「感染管理の主力になってほしいです」と期待を寄せた。5月10日に2期生にあたる2024年度コースがスタート。今回は東日本と西日本で行い、合計28人が参加している。25年3月に修了式を行う予定だ。

→徳洲新聞1441号掲載