徳洲会グループ

NPO法人TMAT(徳洲会医療救援隊)は3月29日、令和6年能登半島地震活動報告会をWEB開催した。1月1日に発生した同災害での活動内容、今後の課題などを共有するのが狙い。TMAT隊員だけでなく、一般の方も視聴できるようにした。約80人が視聴。最初にTMAT事務局長で一般社団法人徳洲会の野口幸洋・医療安全・質管理部課長が活動概要を説明。1月3日~2月13日に、先遣隊から本隊まで14隊94人の隊員を派遣し、合計703人を診療したことを報告した。

続いて先遣隊として被災地に赴いた3人の隊員が先遣隊の役割や、高齢者を中心とした要配慮者を同じフロアに集めて支援活動を進めたことなど発表。とくにゾーニング(区域分け)や隔離室の設置など環境整備を行い、感染対策に力を入れたことを示した。先遣隊として出動した湘南鎌倉総合病院(神奈川県)の村田宇謙・外科部長は「感染対策はTMATだけでは対処できないことも多く、避難者の方にゾーニングの必要性を理解していただき、清掃なども協力してもらいながら進めました」と振り返った。

本隊の活動については隊員3人が報告。薬剤師が避難所の保健師らと協力して地域の薬局の開設状況を調べ、スムーズな調剤につなげたり、理学療法士が要配慮者を対象にリハビリテーションを行い、ADL(日常生活動作)の向上に取り組んだりと、職種の専門性を生かした活動を行った。宇治徳洲会病院(京都府)の村上歩紀看護師は活動終了時に言及、「他の支援団体に避難所の感染対策や環境整備の方法を指導し、TMATの活動終了後も避難者の方が安心して生活できるよう体制を整えました」と説明した。

各隊への後方支援については、四街道徳洲会病院(千葉県)の池田美希看護師が報告。院内に設置しているTMATの資材倉庫から必要な物資を選び、被災地に発送した流れを紹介し、「被災地では医療資器材の管理方法に混乱が生じたこともありました。TMATとして改善策を講じ、次の支援活動に備えます」とまとめた。

→徳洲新聞1440号掲載