徳洲会グループ

業務改善発表会本選を開催

第34回全国介護老人保健施設(老健)大会が仙台市で行われ、徳洲会グループは39演題を発表した。このうち、最も多かった老健吹田徳洲苑(大阪府)の演題発表を中心に紹介する。

吹田徳洲苑は多様な職種が7演題を発表した。﨑将大・理学療法士(PT)はリハビリテーションについて発表。各利用者さんの担当をフロア担当制に変更した結果、スタッフの移動時間が減り利用者さんとの時間が増えるなど、リハビリ業務の効率化につながったことをアピールした。

杉村美樹看護師は「看取り症例から学ぶ低体温症」がテーマ。2022年度の看取り症例を分析した結果、老衰に低体温症を併発すると予後が悪いことが判明。看取りの際には呼吸、脈拍だけでなく、体温測定も推奨した。

望月千尋・介護副主任(介護福祉士)は「認知症棟での転倒防止目的の早期カンファレンスの効果」と題し発表。認知症棟に入所して間もない利用者さんは、環境の変化から転倒インシデント報告が多く見られることから、早期カンファレンスを実施。ケアを統一し、具体的な対策を順次講じることで転倒インシデントが減少したことを報告した。

岸田美穂・社会福祉士は利用者さんの入退所がテーマ。それまで入所支援は相談員、退所支援はケアマネジャーと別々だったが、各利用者さんの支援状況を一覧表にして“見える化”を図り、全職種が確認できるようにした結果、安定した施設の稼働、利用者さんの在宅復帰につながったことを示唆した。

並河俊弘事務長は、職員が安心して働ける施設づくりの一環で施設内に衛生委員会を立ち上げ、ハラスメント対策、メンタルヘルスケアに取り組んでいる状況を紹介した。

西端博美・介護副主任(介護福祉士)は通所リハビリの送迎を安全に行うために、送迎ルート上の危険箇所マップ作成やKYT(危険予知トレーニング)実施などに取り組んでいることを報告。

松井美千子・看護主任は外国人介護士に対する教育をテーマに、アンケート調査を行った結果、業務の理解を促すには、言語以外に表やピクトグラムなど視覚で理解できるツールも活用する必要性などを指摘した。

看護師の発表者と演題は次のとおり。

▼櫻井万寿子・看護介護責任者(看護師)「お看取り対応で入所。19日間のお看取りの取り組み」【老健ゆめが丘(神奈川県)】
▼峯由美子・看護師長「自宅での看取りを希望される方への退所支援安心して看取りを迎えられるために」
▼加藤翼看護師「生体信号感知センサーを活用し睡眠薬中止に至った事例」【老健宇治徳洲苑(京都府)】

→徳洲新聞1423号掲載