徳洲会グループ
続々と徳洲会グループ病院の隊員出動
国内外で災害医療支援活動に取り組むNPO法人TMAT(徳洲会医療救援隊)は、元日に発生した令和6年能登半島地震発災直後から活動を開始、とくに被害が大きい地域のひとつ、石川県輪島市で医療支援を継続している。これまでリレー形式で先遣隊4チーム、本隊3チームを派遣し、合計34人の隊員が現地で活動。これまで403人を診療、避難所の運営支援にも尽力している。すでに後続の本隊派遣も決定しており、長期にわたって支援する方針だ。11日時点までの活動を紹介する。(小紙特派員:小松原史仁)
機動力・対応力に驚きの声
TMATは診療面だけでなく避難所の運営もサポート。同センターに立ち上げた仮設診療所を中心に、救急を含め24時間体制で診療にあたるのはもちろん、できるだけ効率的な運用ができるように、施設内の環境整備にも尽力している。
同センターも断水が続き手洗いや入浴ができないことから、清掃やゾーニング(区域分け)を行い、感染予防に努めるとともに、要介護者の専用スペースを設けて迅速に支援できるように工夫。発災から1週間ほどが経過し、施設内で感染症が増えてくると、すぐにゾーニングを変更した。
支援に入っている同センターや市役所の職員、地元診療所の医師らの負担軽減にも努めている。仮設診療所の当直とは別に、毎日、午前0~4時は避難者を巡視する職員の代わりを務めたり、昼夜問わず、施設内を巡回して避難者の体調を確認したりした。近隣の避難所の巡回診療も継続した。
夜間には駐車場を巡回し、車中泊の方にも配慮。声をかけ、エコノミークラス症候群(静脈血栓塞栓症)や一酸化炭素中毒を防止するために、弾性ストッキングの案内や車両のマフラーチェックを行った。
TMAT理事で先遣隊第1班の髙力俊策・湘南藤沢徳洲会病院(神奈川県)院長補佐は「現地では、行政職員や地元の医療従事者の方々が自らも被災者でありながら、不眠不休で避難者の方を支えていました。TMATは、こうした方々をサポートする役割も担っています」と強調する。
初めて段ボールベッドが届いた時も、予定より大幅に遅い時間だったが、すぐに組み立て、避難者の一部に提供。最後に隊員が一列に並び、代表して坂元孝光・福岡徳洲会病院総合診療科部長が「これからも頑張りますので、今後もよろしくお願いいたします。ご協力ありがとうございました」と挨拶すると拍手が起こった。
こうした支援は各関係者と連携して実施。毎日、同センターでは保健師らと、市役所では設置された医療調整本部でDMATや他の支援チームと情報共有・意見交換を行っている。
同市健康福祉部子育て健康課の村田悦子・統括保健師は「TMATの機動力・対応力に驚いています。発災から1週間が経過し避難所運営のフェーズが変わっても迅速に対応いただいたり、他の団体との調整もうまく行っていただいたりと、本当に心強く感じています。いろいろな職種の方が来てくださることも助かっています」と謝意を表す。
地元の小浦友行ごちゃまるクリニック院長は、先遣隊第1班で最も長く滞在した久保健一・湘南大磯病院(同)看護師長が帰任する際、「皆様がすぐに来てくださったおかげで本当に……」と切り出すと、涙で言葉を詰まらせた。
坂元部長は今回の災害について「恐らくアクセスの問題があるのかもしれませんが、今まで経験した支援よりも復興のスピードが遅い。また、高齢者が多いことも感じます」と指摘。今後もTMATは支援を継続。12日時点で事務局は本隊第4、5陣の派遣を予定している。なお、徳洲会グループではDMAT隊員として支援に入っている病院も複数ある。先遣隊第3班に同行し、メディア・メトルの松井秀裕プロデューサーが単身、取材・撮影を敢行した。
能登半島地震の被災者支援 クラファンを実施中!!!
TMATは令和6年能登半島地震の被災者への緊急医療支援を行っており、これまでに先遣隊4チーム、本隊3チームの合計34人を派遣、今後も継続して災害医療活動を実施していく予定です。
現在、活動に必要な医療物資などの購入費用、隊員の現地までの移動費用や現地滞在費用、被災地への物資支援などに対する寄付金を募集しています。ご支援、ご協力をよろしくお願いいたします。
→徳洲新聞1423号掲載

