大和徳洲会病院

大和徳洲会病院(神奈川県)は10月20日、救急症例検討会を開催した。同院の医師、救急救命士らに加え、地元の大和市と隣接する他の3市(綾瀬市、海老名市、座間市)の消防署救急救命士らが参加。症例を共有し、地域の救急医療の質向上につなげるのが狙い。

はじめに、各消防署が大和病院に搬送した症例のなかで、搬送時の処置の判断に迷ったケースや、搬送先を選ぶのに苦慮したケースを報告。津川奏・救急科医師が各症例への対応についてアドバイスなどをした。

最後に、津川医師が症例を紹介。自宅の庭で転倒し救急搬送された70代の男性患者さんで、頭部挫傷によるくも膜下出血という診断後、破傷風に感染していたことも判明した。

津川医師は「くも膜下出血の治療後、患者さんは開口障害を訴えました。意識障害を併発していないため、くも膜下出血による開口障害ではないこと、破傷風に感染した際に引き起こされる外傷部の臭いがあったことなどから、破傷風の感染を疑い検査をしました。屋外で外傷を負った場合、破傷風を疑うことも重要です」と注意を促した。

同院の救急体制に関する質問には井上和人院長が回答。ER(救急外来)で対応する医師らの増員、11月に心臓カテーテル室を1室増やし、検査を迅速に実施する体制整備など、救急対応力の向上に努めていることを説明。最後に「当院のERは、ほぼすべての診療科に対応しています」と強調し、「診療科に迷ったら、すぐに搬送してください」と呼びかけた。

検討会を運営した村田裕之・救急外来看護師長は、「当院がどのような患者さんに対応しているのかを各消防署の方に知っていただき、より地域住民の方に貢献していきます」と意欲的だ。参加した同外来の勝又隆光職員(救急救命士)は「各消防署の装備品などの違いを病院側も把握することで、よりスムーズな治療につながります」と意義を強調する。井上院長は「今後も地域からの要望に応え、救急医療の質向上に取り組んでいきます」と力を込める。

→徳洲新聞1415号掲載

 

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