東京西徳洲会病院
東京西徳洲会病院は小児患者さん連れ去り対策を強化するため、リストバンドに取り付けるICタグを導入、2日にわたり院内で訓練を実施した。ICタグは院内に設置したセンサーを通るとアラートが鳴るもので、導入後は患者さん家族の安心につながっている。
東京西病院には小児病棟がなく、小児患者さんも成人と同じ病棟に入院するため、セキュリティーに課題があった。そこでFMS(施設管理と安全)統括の堺康徳・臨床工学科技士長、セキュリティー担当の池田健二・医事課副主任、小児の入院が多い5階南病棟の瀧島亜希子・看護主任が、小児患者さん連れ去り対策に取り組んだ。
さまざまなデバイスを試した結果、ICタグの導入を決定。導入前に職員への周知とマニュアルの見直しなどを目的に、院内で訓練を行った。まず1月31日に机上訓練を実施、ICタグの機能を共有し、後に行う実地訓練の流れを確認した。続いて2月3日に、昭島警察署の警察官立ち合いの下、実地訓練を実施。小児患者さんが病室にいないことに家族が気付き、職員が捜索、患者さんを発見・保護し、連れ去り犯を敷地内で取り押さえるまでの流れをシミュレーションした。
池田副主任は「連れ去りに限らず、小児患者さんが病院を抜け出すケースも考えられます。実際に訓練を行うことで、多くの課題が見え、病院の安全対策も向上すると思います」、瀧島・看護主任は「今後も訓練を続け、何かあったら関係部署がしっかり動けるようにしていきたい。昭島警察署と有事の対応を共有できたのも有意義でした」とうなずく。
訓練後にマニュアルを見直し、3月からICタグを導入。堺技士長は「導入当初は誤報も多かったですが、すぐにマニュアルを見直すなど改善に取り組んでいます。今後は高齢者の離院防止にも役立てられないか検討する予定です」と余念がない。
→徳洲新聞1393号掲載



