徳洲会グループ
2023/04/10
心臓のポンプ機能が悪くなり、全身に送り出す血液が不足する状態を心不全という。血液の流れが滞ることで身体のあちこちに不具合が生じ、時に生命に危険が及ぶため、「心不全になる前に予防することが大切です」と名古屋徳洲会総合病院の田子俊介HCU(高度治療室)看護主任。同院は心筋梗塞や狭心症など「心不全予備軍」の患者さんに対し、悪化防止を目的に『心不全手帳』を手渡している。
心不全手帳は日本心不全学会が発行、同学会ウェブサイトから誰でもデータをダウンロードできる。同院は循環器病棟に入院した心不全予備軍の患者さんに、日々の体重や血圧を記録してもらえるよう冊子タイプを配っている。
同手帳には血圧などの記録シートに加え、心不全の病態の説明、受診が必要な状態、各種検査法や治療法、予防法などの紹介を掲載。早めの受診が必要な症状をイエローカード、即受診するべき症状をレッドカードで表すなど、患者さんにわかりやすいよう随所に工夫を施している。
医療機関で血圧を測定すると、通常時より血圧が高くなる白衣性高血圧の患者さんも、手帳に日々の血圧を記録することで主治医が常時の血圧を確認できる。「心不全は努力により改善の余地があります。患者さんがうまく自己管理できるよう、手帳を用いて心不全との付き合い方をともに学んでいきたい」と田子・看護主任。
→徳洲新聞1381号掲載

