徳洲会グループ
2023/01/31
新型コロナウイルス感染症の第7波が収束したと思ったのも束の間、昨年11月以降、再び新規陽性者数が右肩上がりで推移し、第8波に突入している(表)。全国の医療機関では職員が感染したり濃厚接触者となったりし、人のやりくりに難渋する事態が各地で起こり、医療逼迫に拍車をかけている。2020年にコロナ禍が始まって以来、一貫してコロナ患者さんの受け入れを行ってきた徳洲会グループ。コロナ第8波への対応状況をリポートする。

千葉西総合病院は昨年12月、多い時には最大120人ほどのコロナ陽性患者さんの入院に対応。その後、徐々に減ってきたが、1月15日時点で68人が入院している。独立型伝染性感染症病棟(CIWS)30床に加え、別館の1病棟をコロナ病棟として運用し、懸命の対応が続いている。小林裕子・看護部長は「急性期治療を終えた患者さんの回復期病院への転院調整が進まず滞ることがあります」と医療逼迫を指摘。また「濃厚接触者の陽性率が高く、今まで以上に感染力の強さを感じます」と危機感を募らせる。
武蔵野徳洲会病院(東京都)は同日時点で34人が入院。以前は16床だったコロナ病床は、都からの増床要請ではなく、同院独自の判断で42床に拡張し、より多くの患者さんに対応。佐々木悦子・看護部長は「1病棟を丸ごとコロナ病床として運用しています。病棟内でのゾーニング(区域分け)がなくなり、以前より感染対策がしやすくなりました。陽性患者さんの受け入れに尽力します」と力を込める。
→徳洲新聞1373号掲載