徳洲会グループ
第8波で北海道の医療逼迫
【速報】 新型コロナ感染者が11月上旬以降、急増し第8波に突入した。北海道では第7波のピークを上回り、1日当たりの感染者数が1万1,000人超の日もある。道内の徳洲会病院の対応をレポートする。
救急搬送の受け入れを断られ続け、50件目で当院にたどり着き、入院を受け入れたケースがあります」と話すのは札幌徳洲会病院の松野玉枝・看護部長。札幌市が公表する同市基準の実質的なコロナ病床使用率は104.6%(768床/734床、11月30日時点)と逼迫が顕著だ。救急の“たらい回し”の背景には医療機関職員の感染などによる人手不足もあるため、厳しい状況の改善は容易ではない。
同院はコロナ病床11床、疑似症用10床を運用しているが、同日時点で16人の陽性患者さんが入院。不足分はゾーニング(区域分け)した一般病棟で受け入れ、懸命のケアを続けている。
札幌東徳洲会病院の竹島裕美・看護部長も救急搬送困難事例の増加を指摘する。同院は陽性患者さんの増加にあわせ順次ベッドを増やし、コロナ病床16床、疑似症用18床を運用。ただし札幌市内の感染者数の増加が著しいことから、現在は計32床を陽性者用のベッドとしている。「どの医療機関も余裕がなく、確保病床を超える陽性患者さんも自院で診なければなりません。情報共有を密にして部署間で助け合いながら対応しています」(竹島・看護部長)。
帯広徳洲会病院の大塚由佳子・看護部長は「十勝地方でも感染者数が増えています。同居家族がコロナ感染した職員が、濃厚接触者として出勤停止になり、人のやりくりに影響が出始めています」と危機感を募らせる。
同院はコロナ病床5床、疑似症用5床を確保。「入院時にチェック項目でリスク判定を行い、一定以上の判定結果や疑わしい症状があれば、まず疑似症用の病床で対応し、感染拡大の抑止に注力しています」と対策に力を入れる。
一般社団法人徳洲会は全徳洲会病院・施設に対し、引き続き積極的な検査の実施など感染対策や懇親行事の自粛など、周知徹底を呼びかけている。
→徳洲新聞1367号掲載

