岸和田徳洲会病院
岸和田病院がELNEC開催
岸和田徳洲会病院(大阪府)は10月1日から2日間、ELNEC-Jコアカリキュラム看護師教育プログラムを2年ぶりに開催した。看護師を対象とする研修で、エンド・オブ・ライフ・ケア(終末期ケア)や緩和ケアで必要な能力を修得するのが目的。徳洲会グループ内外から19人が受講した。
ELNECは2000年に米国で発足した組織。終末期ケアや緩和ケアを提供する看護師に必要な能力の修得を目的に、「ELNEC-Core」など、さまざまな教育プログラムを開発している。日本でも、その後、「ELNEC‐Japan(ELNEC-J)コアカリキュラム指導者養成プログラム」が開発された。対象の疾患や患者さんは、がんに限らず、「ケア」がポイントであるため、治療など医学的な内容よりも、倫理や患者さん・家族対応などを重視しているのが特徴だ。
岸和田病院が開催するのは今回で3回目。同院をはじめ、徳洲会グループ内外の医療機関から19人の看護師が参加した。初日は、終末期ケアでの看護、痛みや症状のマネジメント、終末期ケアでの倫理問題や文化への配慮をテーマとする講義を実施。事例をベースにグループワークも行った。
2日目は、コミュニケーションに関する技法や臨死期のケア、高齢者の終末期ケア、喪失、悲嘆、死別などをテーマとする講義を実施。グループワークでのロールプレイも行い、参加者は交互に患者さんや家族、看護師役を務め、それぞれの状況が書かれた文書をもとに、コミュニケーションやケアのあり方について意見交換。最後に修了証を全員が受け取り、終了した。
参加した八尾徳洲会総合病院(大阪府)の今西真奈美看護師は「これまで『あの時の対応は良かったのか……』と感じたこともありましたが、そうしたもどかしさが晴れました」。岸和田病院の長友小百合・看護副主任も「認知症認定看護師として高齢者と接する機会が多く、終末期ケアをしっかり勉強したいと思い受講し、参考になりました」と充実した表情。
研修を企画した同院の操野由美子・看護副主任は「もともとは当院の吉本訓子・副看護部長の発想で始めた研修ですが、残念ながら2月に急逝されました。対面形式にこだわっていた吉本・副看護部長の気持ちもつなげたかったので、無事に開催できて良かったです」と感慨深げ。同院は来年も開催する意向だ。
→徳洲新聞1367号掲載



