湘南厚木病院

湘南厚木病院(神奈川県)は入退院支援センターに専従看護師を配置し、より円滑な退院調整などに努めている。以前はMSW(医療ソーシャルワーカー)のみで入退院支援を行っていたが、疾患や病態に対する理解が深く、在宅復帰後に患者さん自身や家族が行う処置の指導などに長けた看護職と、在宅サービスをはじめ各種制度や地域の社会資源に詳しいMSWがそれぞれの強みを発揮することで、従来以上に質の高い入退院支援の実践につなげている。

専従看護師は野溝鮎子看護師、坂井寿恵看護師、君島千尋看護師の3人。この3人で①外科病棟、②コロナ病棟、③内科病棟、④心臓血管外科・循環器内科病棟の4病棟を担当(②と④はかけもち)し、他の3病棟は3人のMSWがカバーしている。

家庭の状況などさまざまな理由により、治療を終え状態が落ち着いてもスムーズな退院が難しい患者さんもいる。こうした退院困難な患者さんに早めに介入するため、全入院患者さんに「入院時スクリーニングテンプレート」を適用し、該当する患者さんを抽出。テンプレートには家族構成や入院前状況、ADL(日常生活動作)をはじめ身体的な状況などの項目がある。支援が必要な患者さんには、入院から3日以内に退院支援計画書を作成し、多職種カンファレンスを定期的に開催。在宅サービスの必要性など判断し退院調整を行っている。

同院の長嶋亮子・看護部長(現・大垣徳洲会病院看護部長)は「地域の居宅支援事業所や訪問看護ステーション、高齢者施設、行政の担当者を訪問し、顔の見える関係と信頼づくりを大切にしています」と強調。また、退院後の電話訪問に加え、実際に患者さんの退院先を訪問し状況を確認、病棟看護師にフィードバックする活動も計画しているという。

野溝看護師は「患者さんの気持ちを大切にしながら、入院から退院後まで患者さんが安心して過ごせるようサポートしていきたい」と意気軒高だ。

 

→徳洲新聞1354号掲載