徳洲会グループ

お盆明けで過去最多の新規陽性者

緊急リポート第2弾
全国の新型コロナ新規陽性者が19日、過去最多の26万1029人と爆発的な増加となった。各地で病床使用率が上昇し、医療現場への負荷が増大している。徳洲会病院でも、家庭内感染や保育所の臨時休業などで職員が自宅待機を余儀なくされたり、近隣の医療施設が救急受け入れを制限したりと、厳しい状況が続く。徳洲会病院のコロナ対応を緊急リポートする。

コロナ病棟の満床以上に 患者さんの入院受け入れ

名古屋徳洲会総合病院はコロナ病棟(5床)の満床が続いていたため、8月に入り8床に増やした。2つの病棟で同時にクラスター(感染者集団)が発生したが、患者さんをコロナ病床に移す余裕がなかったため、病棟内でゾーニング(区分け)し対応、クラスターが広がることなく終息した。発熱外来は2日以上高熱が続く場合など制限を設け対応しているが、依然として通常の3倍以上の患者さんが訪れている状況だ。

乕田美幸・看護部長と感染対策に従事する横関昇一郎・看護師長は「コロナ病棟の勤務は各病棟からもち回りで対応しています。そこで学んだことを病棟にもち帰り、スタッフと共有することで、感染拡大防止に努めています」と口をそろえる。

湘南藤沢徳洲会病院(神奈川県)は全419床のうち、ほぼ1割に当たる42床を新型コロナ病棟として運用、15日時点で48人が入院している。コロナ病棟に入りきらない患者さんは、一般病棟の個室に入院。感染対策しながらケアを行っている。県全体のコロナ病床利用率が約80%と逼迫した状況のなか、同院は“患者さんを断らない”という徳洲会の理念の実践を懸命に貫く。

医療安全管理室の鈴木理絵・感染管理看護師長(感染管理認定看護師)は「入院に加えて発熱外来の受診も大変多いため、発熱外来棟(プレハブ)の待ち合いの密を避けるため、従来の受け付け方法を変更するなど工夫しています。同棟を人数制限し、熱中症の心配もあるため屋外の屋根付きのスペースに受け付けと待機場所を増設しました」と説明する。職員に感染や濃厚接触が生じた場合、診療に大きな影響が出ないよう部署間で応援を出すなど助け合いながら乗りきっている。

千葉西総合病院は依然としてプレハブのコロナ専用病棟(30床)だけでは間に合わず、院内の疑似症用の病床(31床)の一部をゾーニングして使い、陽性者の入院を受け入れている。陽性者が増え続けたら、疑似症用の病床を別途用意し、現在の31床をすべて陽性者用に転換することも視野に入れていたが、これまでのところ一般病棟には影響がないように調整している。

小林裕子・看護部長は「第7波のコロナウイルスは感染力が強く、予防していても感染する例が多発しています。病棟内でも1人患者さんが陽性になったら、近くの患者さんも感染している可能性が高いので、同室の患者さんの観察を行い、適宜検査するようにしています。気が抜けません」と備えを怠らない。

→徳洲新聞1352号掲載