徳洲会グループ

お盆明けで過去最多の新規陽性者

緊急リポート第2弾
全国の新型コロナ新規陽性者が19日、過去最多の26万1029人と爆発的な増加となった。各地で病床使用率が上昇し、医療現場への負荷が増大している。徳洲会病院でも、家庭内感染や保育所の臨時休業などで職員が自宅待機を余儀なくされたり、近隣の医療施設が救急受け入れを制限したりと、厳しい状況が続く。徳洲会病院のコロナ対応を緊急リポートする。

沖縄県は依然として新規感染者数が高止まりしている。とくに本島は深刻な状況だ。南部徳洲会病院は、7月中旬にコロナ病床を19床から27床に増床したが、感染拡大の勢いが収まらず、現在、48床にまで増床。救急受け入れも7月は823件と過去最多を更新、一般病床も逼迫している状況だ。「救急、一般診療も制限していませんが、家庭内感染などで出勤できない看護師が30人前後いて、ぎりぎりの状態です」と大城光子・看護部長。

県内では、コロナ病床使用率の上昇にともない、介護施設の高齢者が感染しても入院できないケースが散見。訪問診療や訪問看護などを組み合わせ「酸素療法までは施設療養することも珍しくない」(大城・看護部長)。同院の関連施設として隣接する有料老人ホーム徳洲苑かふうでも施設で陽性者を診ている状況だ。

中部徳洲会病院もコロナ病床を25床から39床に増床。他院と同様、看護師の欠勤も相次いでおり、「スタッフの使命感で、どうにか乗りきっています」と照屋いずみ看護部長は吐露する。

九州でも同様の傾向がうかがえる。鹿児島徳洲会病院は8月9日にコロナ病床を12床から16床に増床。満床状態が続いており、認知症の陽性患者さんや夜間帯の入院も多く受け入れている。救急対応も通常の1.5倍に増加している。「当院も出勤できないスタッフが複数いますが、新病院では感染病棟を設置しているので容易に隔離できること、また4月に診療看護師が1人入職し、医師をカバーすることで何とか対応できています」(片田淑子・看護部長)。

鹿児島県の屋久島では7月末から感染者が増加。屋久島徳洲会病院は島唯一の病院で断ることができないため、それまで最大11床だったコロナ病床を46床にまで拡大した。8月上旬には看護師の約3割が欠勤する緊急事態も起こったが、救急を止めず対応した。泊春代・看護部長は「夜勤の体制を維持するのに帰宅できない職員や帰宅しても呼び出される職員もいます。先が見えないため、思わず涙を流すスタッフもいました」と明かし、「サポートを受けた福岡徳洲会病院、鹿児島徳洲会病院、山川病院に感謝しています」。

徳之島でも8月に入り感染が拡大。徳之島徳洲会病院はコロナ病床20床だが、他の病棟まで拡大し最大56人を受け入れた。大倉さとみ看護部長は「高止まりの状態が続いていますが、島唯一の病院のため断るわけにはいきません」と力を込める。

福岡徳洲会病院も24床のコロナ病床が満床状態。有熱外来や救急では他県からの患者さんにも対応している。「お盆やコロナで他院が休診しているため、当院が対応せざるを得ない状況です。皆で頑張るしかありません」(瀬上希代子・看護部長)。

関西の岸和田徳洲会病院(大阪府)はコロナ重症患者さんの受け入れ体制を整備しているが、コロナでECMO(体外式膜型人工肺)導入が必要なほど重症化する例はなく、救急搬送された重篤な基礎疾患をもつ患者さんが、コロナ陽性と判明し入院する例が多い。発熱外来は8月以降も患者数が多く、陽性率も高い状況が続く。

深野明美・看護部長は「お盆で近隣の医療機関が発熱外来を休止している時期に当院への受診が集中しました。発熱外来はつねに混雑している状況が続いています。お盆期間に帰省した方が発熱外来を受診する例もありますが、そのまま移動している可能性もあると思います」と警鐘を鳴らす。

→徳洲新聞1352号掲載