徳洲会グループ

徳洲会グループ看護部の教育部会マネジメント委員会は、第1回上級看護師長研修を実施した。これまでなかった中間管理者対象の研修が始まったことで、次世代育成の骨組みが整った。各院の看護部長が推薦する21病院・23人の看護師長が講義・グループワークをとおし、徳洲会イズムや看護管理、看護教育のあり方など修得。グループ内ならではの自由闊達(かったつ)で笑い声の絶えない明るい研修だった。

これまでも看護部では管理者研修を実施してきたが、中間管理者を対象とした研修がなかったことから、この空隙を補完するために一般社団法人徳洲会の遊佐千鶴・常務理事の発案により、上級看護師長研修を創設。第1回研修は茅ヶ崎徳洲会病院(神奈川県)と湘南藤沢徳洲会病院(同)の両院会議室で計4日間かけて実施し、最終日の12月19日、受講生全員が無事、修了した。

看護部教育部会の菊池玲子責任者(札幌徳洲会病院副院長)は同研修を単に看護管理のノウハウを学ぶだけでなく、「臨床の最前線に立つ師長ならではの悩みや思いを、かつてその道を通ってきた看護部長や副看護部長、同じ立場で悩む師長たちに打ち明け、意見を聞いたり相談したりできる場としたい」と語っており、最終日の大半をグループワークにあてるなど活発な意見交換を図れるよう工夫した。

研修内容は徳洲会イズム、看護管理概論、看護専門職論、ヘルスケアシステム論、看護サービス提供論、看護情報論、グループマネジメント、人材育成論など。座学は遊佐常務をはじめ各院の看護部長、副看護部長、事務長らが講師を務めた。

遊佐常務は「経営を支える人材育成」の講義で管理者の心得を提示。①仕事の90%は人材育成であると理解すること、②新しい顧客の獲得や新規マーケットを切り開く意欲を示すこと、③仕事を生み出す企画力を磨き、リーダーシップを示すこと、④積極的な実務姿勢を示すこと――の4つを挙げた。

①では、とくに理念教育の徹底を説き、「理念教育があれば、何かあった時も判断を間違えません」と、若手職員に毎日の業務のなかで徳洲会の成り立ちなど伝えていく大切さを強調。時に厳しい言葉も並んだが、軽妙なトークで師長らの心をつかんでいた。

最終日は「師長として明日からの私にできること」と題したグループワークを実施。チームに分かれ「指導」、「連携」、「離職防止」、「勤務表の作成」、「(仕事に対する)情熱の温度差にどうかかわるか」をテーマに自由討議した。それぞれテーマに沿いつつ日常業務の大変さ、管理者としての疎外感などを相談するとともに、具体的な事例について、どう対応すべきだったかなどアドバイスし合った。

グループワーク後の発表会では「つらい時も女優になりきって笑顔を」や「忙しさが、だんだんクセになる」などユーモアにあふれた意見が多く出て、会場は始終、笑いに包まれた。

各テーマに共通していた意見は、グループの連携力の大切さ。「同じ理念の下で働く仲間だからこそ、わかり合える」、「ここで得たネットワークが最大の収穫」との声が次々と上がり、フォローアップ研修を要望する声は大きかった。

最後に菊池責任者は「上級師長研修の第1期生として、この絆を大切にし、つらい時も、しなやかに、心を強く、女優のように笑顔で後輩たちを導いてください。私たちも皆さんの笑顔に励まされます」とエールを送った。

共愛会病院(北海道)の広田貢師長は「多くのことを教えてもらった研修でした。とくにグループ病院の師長の生の声を聞けたのが良かった。院内の仲間とは違う切り口の意見もあり、参考になりました」と笑顔。

茅ヶ崎病院の今村文子師長は「同じグループだからこそ通じ合える一体感がありました。皆、悩みやつらさは同じだと知り、明日からまた頑張ろうと思えました」。

札幌東徳洲会病院の渡邉綾師長は「ピンチをチャンスに変える強さが徳洲会にはありますから、今後も課題をクリアし、新しいことにチャレンジしていきたい」と意欲を示した。

徳洲新聞No.1017掲載記事(PDFが開きます)