徳洲会グループ

緊急リポート
7月に入り新型コロナ感染症が急拡大している。連日、各地で1日当たりの新規陽性者数が過去最多となり、22日には全国で19万人超と過去最多を更新した。この第7波のピークが見えないなか、医療現場では救急医療の逼迫や通常診療の一部制限が報じられるなど影響が出ている。徳洲会グループも家庭内感染や保育所の臨時休業などで出勤できない職員が相次ぎ、厳しい状況だが、各施設内外で連携・協力しながらコロナ対応とともに通常の救急・診療などを継続すべく懸命に努力している。徳洲会病院のコロナ対応を緊急リポートする。

陽性者が急増する沖縄県 救急受け入れ件数倍増も

各地で1日の新規陽性者数の最多更新が相次ぐなか、より深刻な状況にあるのが沖縄県だ。7月20日時点で、県が確保しているコロナ病床の使用率75.3%、重症用の病床使用率28.3%は、全国のなかでも高い。

こうしたなか、中部徳洲会病院はコロナ病床を25床(中等症21床、重症4床)確保。第6波収束後しばらくは空床が見られたが、7月10日頃からは満床状態が続いている。照屋いずみ看護部長は「(満床になるまで)あっという間でした」と振り返り、「第6波に比べると入院患者さんは高齢で有症状の方が多いように感じます。入院に至らずとも小児の感染例が少なくありません」と指摘。急激な患者さんの増加などでスタッフの疲弊を懸念しつつも「協力し合って何とか乗り越えます」。

南部徳洲会病院は7月17日にコロナ病床を19床から27床に増床したが、すぐに満床状態。診療の一部制限などで機能が低下している医療機関が増加し、救急受け入れも激増。6月は目標350件をはるかに超える592件を受け入れ、7月はそれを上回る勢いだ。「一時は当地域から最も遠い県北部からも受け入れました。結局、一般病床も逼迫しベッドコントロールが追い付かない状況です。それでも断るわけにはいきません。厳しい状況下でも最善を尽くします」と大城光子・看護部長。同院も職員の出勤停止が散見され、定期の外来患者さんは電話処方に切り替えるなど工夫し、「どうにか病院機能を維持できている」(大城・看護部長)。

離島の石垣島徳洲会病院の状況も厳しい。コロナ病床(13床)では、第7波で初めて透析患者さんの入院を直接受けている。友寄幸子・看護部長は「コロナ陽性者で入院加療が必要な場合、まずは県立病院で対応するルールですが、7月に入り救急からのコロナ陽性者入院の受け入れがコロナ病床の8割を占めています」と説明。高齢の認知症患者さんも増えており、病室から出てしまったりするケースもあることから、廊下にカメラを設置するなど工夫を凝らす。救急もふだんの2倍に増加。県内のグループ病院の協力を得ながら対応している。

→徳洲新聞1348号掲載