徳洲会グループ

静岡徳洲会病院で2015年度生活支援技術研修指導者コースを開催した。グループ全体で取り組んでいる生活支援技術の指導者育成が狙い。全国のグループ病院から32人が参加した。指導者コースの開催は初めて。

生活支援技術は筑波大学の紙屋克子・名誉教授がエビデンスに基づき開発した看護・介護技術。ベッドから車いすへの移乗や体位変換などを行う際に、患者さん・要介護者さんだけでなく看護・介護者の負担軽減もできる“双方にやさしい技術”が特徴だ。

看護部は2012年度から看護の質向上を目的に、遊佐千鶴・看護部統括(現・一般社団法人徳洲会常務理事)が音頭を取り、紙屋・名誉教授による指導の下、生活支援技術を導入。これを看護部教育部会のスペシャリスト委員会が担い、グループ独自の認定制度の確立を目指している。初級・中級・上級の3つのコースを設定し、これまで初級コースは6回、中級、上級コースはそれぞれ2回ずつ研修を実施した。

指導者コースはすべてのコースを修了し、さらに看護部長などから推薦を受けた看護師が対象。参加者は「指導者のための理論」と題した紙屋・名誉教授による講義の後、指導者、援助者、対象者の3人1組となって、仰臥位(ぎょうがい)から側臥位(そくがい)への体位変換やバランスボールの活用などをロールプレイで行いながら、指導する際の留意点を学んだ。

同研修をはじめ、中心的に実務を進めてきたスペシャリスト委員会前委員長の辻川美代子・野崎徳洲会病院(大阪府)看護部長は「実践を通じ、患者さんや要介護者さんに喜んでいただきたい」と笑顔。教育部会責任者の菊池玲子・札幌徳洲会病院副院長は「病院だけではなく在宅でも活用できるように広めていきたいと思います」と意欲を見せた。

⇒徳洲新聞No.1008掲載記事(PDFが開きます)