館山病院

130年超える歴史に新たな1ページ

医療法人徳洲会(医徳)は5月22日、館山病院(千葉県、208床)の新病院竣工式を挙行した。当日は医徳や同院をはじめ徳洲会グループ、地元の議員、行政、医師会など関係者83人が列席。明治時代に始まる同院の長い歴史に思いをはせつつ、新病院の完成を祝福した。内覧会も開き、地域住民の方々ら約350人が参加し、こだわりぶりや随所に施された工夫に感心していた。

6月1日診療をスタート

竣工式と内覧会は感染対策を施したうえで実施した。竣工式には医徳や一般社団法人徳洲会関係者、館山病院をはじめグループ病院の幹部、地元の県議会議員、医師会、行政、海上自衛隊、消防署、警察署など関係者が出席した。

神事後、セレモニーを行い、建築主として医徳の安富祖久明理事長が挨拶。新病院の完成を喜ぶとともに関係者に謝意を表した。そのうえで、あらためて同院の歴史を説明。1891年(明治24年)に館山町民の有志から嘆願され設立されたこと、1923年(大正12年)の関東大震災で建物の大部分が崩壊した際には、資生堂の創業者である福原有信氏の出資を受け再建を果たしたこと、初代院長の川名博夫医師が07年(明治40年)に千葉県の初代医師会会長に推挙されたり、3代目院長の川名正義医師が45年(昭和20年)に同医師会会長に就任したりするなど、地域医療への貢献が今日に至るまで脈々と受け継がれ、地域から長年、親しまれてきたエピソードなどを紹介した。

同院が徳洲会グループ入りした経緯にも言及。2002年末に当時の大島博幸院長(現・名誉院長)から、東京医科歯科大学の教授時代の教え子という縁で中部徳洲会病院(沖縄県)総長の安富祖理事長に相談が寄せられ、徳田虎雄・医徳名誉理事長(当時は理事長)が「患者さんが本当に困るのであれば、私たちが引き受けるしかない」と無条件で受け入れ、05年にグループ病院になった。

新病院については「海と山のリゾートホスピタル」をキーワードに、ケアミックス病院として機動力を発揮できる病院、リハビリテーションを核とした病院、災害時に対応できる病院、地域に貢献できる病院というコンセプトを説明。人々を優しく迎えるリゾートホテルのような「病院らしくないシンボリックな外観」に、患者さんに配慮したフロア構成、見とおしの良いスタッフステーションまわりなど、「見守りやすく集まりやすい病棟」を実現したと紹介した。

最後に、「徳洲会は“生命だけは平等だ”の理念の下、『いつでも、どこでも、誰でもが最善の医療を受けられる社会』を目指して成長してきました」と強調し、北海道から沖縄県まで71病院をはじめとした400余の医療・介護・福祉施設を展開するとともに、約3万9000人の職員が安全・安心な医療・介護・福祉を提供するため、日々、たゆまぬ努力を続けていることを言明。新病院について「住み慣れた地域で急性期から慢性期まで一貫して治療を任せたいと思っていただけるような、地域の皆様に愛され頼られる存在であり続けてほしいと心から願っています」と結んだ。

竹内信一院長は自院の歴史を振り返った後、新病院に込めた思いを吐露。「急性期医療で終わることなく、リハビリや在宅医療など高齢化が進む住民の方々の生活を長い目で見守る“医療から介護までの一貫ケア”、すなわち地域密着型のケアミックス病院を目指します」とし、介護老人保健施設を併設する予定も明かした。

最後に「より一層、地域に愛される、地域になくてはならない病院、必要な病院を目指し、職員一同、ご期待に沿うよう一層の努力を重ねます」と締めくくった。

→徳洲新聞1340号掲載

 

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