館山病院

地域密着型ケアミックス病院を目指す

館山病院(208床)は6月1日、直線距離で北東方向へ約1・5㎞離れた幹線道路沿いに新築移転オープンする。建物の老朽化にともなう療養環境や職場環境の改善、診療機能の拡充が建て替えの理由。新病院はリハビリテーションを核に、急性期から慢性期、在宅医療への体制を強化し、地域密着型のケアミックス病院を目指す。また、現在地より高台に移転することで水害対策も盤石にし、災害時の対応にも注力する。

災害時は一時避難所の役割も

新病院は地上5階建て、敷地面積約1万6116㎡、延床面積約1万7631㎡で、現病院はこれまで増築を繰り返し10棟に分かれていたが、それを機能的に集約。「海と山のリゾートホスピタル」をキーワードに、豊かな自然を感じるホスピタリティーと機動力を備える造りにした。外観は館山湾からの風を受け流す曲面を生かしたデザインで、人々を優しく迎えるリゾートホテルのようなイメージ。敷地内にヤシの木の植栽を設置し南国感を演出、出入り口のひさしには館山市の伝統工芸である「唐棧織」をイメージしたデザインをあしらっている。

新病院のコンセプトは①「中規模」、「地域密着型」、「ケアミックス」病院として機動力を発揮できる病院、②リハビリを核として「急性期・回復期・慢性期医療」の診療体制の整備、外科(整形外科・脳神経外科・泌尿器科)⼿術を強化し、二次救急医療の信頼を構築、③災害時に対応できる病院、④病院と在宅医療・介護との関係強化を推進、⑤優秀な⼈材の採⽤と地域の⼈材育成に貢献できる病院。

とくに地域のニーズに応えリハビリに力を入れる。2階のリハビリ室は現病院の約2倍の広さになり、屋外でも取り組めるように「リハビリ庭園」を設けた。3階と4階の病棟にもリハビリコーナーを設け、早期回復を促す環境を整備。5階には病院の外周に沿うように、1周250mの「リハビリスカイウォーク」を設置、天気が良ければ富士山を眺めながらリハビリを行える。また、来年度を目標に回復期リハビリ病棟を開設予定。2年後には敷地内に介護老人保健施設(老健)を開設する計画だ。

災害に強い病院であることも特徴のひとつ。現病院は敷地内に汐入川が流れ、海抜5mに満たないため、水害の危険と隣り合わせだ。新病院は海抜10m超の高台に建ち、インフラ関連の設備はすべて最上階に配置した。地域の方々の一時避難所としての機能も備え、地震・津波に強い病院として災害時の対応に力を入れていく。

また、髙橋浩二・昭和大学名誉教授を迎え、口腔機能リハビリセンターを新設。口腔機能リハビリとは、口から食べる、会話するなどの機能を維持・改善することで、栄養低下、食に対する意欲低下、コミュニケーション困難など生活障害を低減、要介護状態の悪化を防止する。同センターの開設は、新病院の5つのコンセプトを補完する重要な役割を担う。

→徳洲新聞1338号掲載

 

館山病院 看護部サイトはこちらから
https://tateyama-hp.com/nurse-site/