岸和田徳洲会病院
コロナ禍によりオンライン受審
湘南鎌倉総合病院(神奈川県)、札幌東徳洲会病院、南部徳洲会病院(沖縄県)、福岡徳洲会病院、岸和田徳洲会病院(大阪府)はJCI認証を更新した(更新順)。昨年11月から12月にかけて、各病院がオンライン受審し、今年に入り正式に合格(更新)の知らせを受けた。同認証は国際的な医療機能の第三者評価で、評価基準は世界で最も厳しいと言われている。徳洲会グループは医療の質向上を目的に、現在11病院が同認証を取得している。
世界で最も厳しい評価基準
JCI認証の審査は通常、多様な国籍のサーベイヤー(調査員)が病院を訪れ行われるが、コロナ禍のためオンラインで実施。どの病院もカメラを搭載した端末で院内各所を映しながら、病院職員にヒアリングするかたちで進めた。
“外部の目” 必要性実感 ──岸和田病院
2018年に認証を取得し、初めて更新に臨んだ。受審期間は12月13日から5日間。同院もカメラを備えた端末をカートに載せ、移動させながら院内の各部署について説明した。審査の結果、Not metは1、Partially metは26、それ以外はすべてMetだった。後日、改善計画を提出し合格した。
最終日には講堂に管理職を中心に多くの職員が参集。サーベイヤーから「非常に充実した期間でした。コロナ禍で準備も大変だったことでしょう。IT(情報技術)チーム、また外部の通訳の方を含め、皆様に感謝します。今回の受審で学んだことがあれば、うれしく思います」と言葉を寄せられ、「満場一致でJCI本部に(合格の)推薦をさせていただきます」と3人のサーベイヤーがサムズアップすると、同院の職員は一様にほっとした表情を浮かべた。
更新にあたり陣頭指揮を執った出田淳副院長は、「素晴らしいサーベイヤーを迎えられて幸せでした」と謝意を表し、「3年前に認証を取得した時から、審査を通じ当院の医療の質と安全が高まっていることを実感しています。この経験を生かし、患者さん中心の医療をさらに推進していきたいです」と意欲を見せた。
サーベイヤーとの通信が終わると、列席者から自然に拍手が起こり、なかには「終わったー!!」と歓喜の声を挙げるスタッフもいた。最後に深野明美・看護部長が「それぞれ部署に戻ったら各スタッフにも労いの言葉をかけてください」と呼びかけ終了した。列席者のひとりは「めちゃくちゃ大変ですけど、皆で“決めたことをやろう”と目標を掲げ取り組めたことが良かったです」と吐露。
同認証取得に携わった椋本実樹男・国際医療支援室主任も「毎回大変ですが、自分たちだけでは気付かない面もあり、外部から指摘してもらうことの大切さを実感します」と意義を強調。
JCI認証とは
世界中のベストプラクティス(最良の実践)に基づく国際的な医療機能に関する第三者評価。1994年に設立され米国を本拠地とする非営利組織「Joint Commission International」が実施しており、一定の基準をクリアすれば認証が取得できる。
審査はJCIに所属する多様な国籍のサーベイヤーが行う。サーベイヤーは毎回ランダムで選出され、実際に審査対象施設を訪れ、医療の質と患者安全を中心に評価する。審査項目は13カテゴリー、約1,200項目に上るなどハードルは高い。結果は項目ごとにNot met(不適合)、Partially met(部分適合)、Met(適合)と示され、必要に応じ改善計画を提出する。
認証期間は3年間で、3年ごとに更新審査をクリアしなければならない。世界で1,000以上の施設が認証を取得しているが、日本では現在30施設しかない。
徳洲会グループは医療の質向上と患者安全を図るため基幹病院を中心に取得を推進。2012年の湘南鎌倉総合病院(神奈川県)を皮切りに、現在11病院が認証を取得している。受審にあたり、当初はJCIのコンサルタントを招聘してモックサーベイを行っていたが、最近は職員のみで実施するなど、経験値を生かしている。
→徳洲新聞1330号掲載



