徳洲会グループ

一般社団法人徳洲会看護部門は今年度の副看護部長研修を開始した。管理者に必要な実践能力を身に付けたり、自院のビジョンや自己の役割の明確化などが狙い。9領域にわたる講義43時間(演習3時間含む)と実習48時間を行い、幹部との面接後、翌年3月に理事長から修了証が授与される。1回目の講義を7月10日から3日間、東京本部で実施。全国から次世代の担い手として候補者14人が参加した。

初日は鈴木隆夫理事長、遊佐千鶴・常務理事らが講師として登壇。鈴木理事長は主にマーケティングの重要性や医療の質について説明した。鈴木理事長は「厳しい環境で生き残るには良いと思うことをひたすら行うこと」と攻めの姿勢の大切さと、行動重視の組織風土を強調。院長時代に看護部長らと地域に出向いたエピソードなどを披露した。

医療の質については、「誰がどこで行っても同じ結果が出なければならない」と科学的根拠に基づき再現性が求められる点を指摘。現在、徳洲会グループで褥瘡(じょくそう)や転倒、転落などの基準を設ける作業を進めている様子を明かした。

遊佐・常務理事は「徳洲会看護部の方針」、「人材育成Ⅰ」がテーマ。国の動向や社会背景などを交えて、経営改善対策の要諦などを提示。グローバル化にも言及し、グループ内の外国人看護師の受け入れや海外における医療支援活動の状況などを紹介した。

この日は菊池玲子・教育部会責任者が「組織マネジメントの基本理論」、湘南鎌倉総合病院(神奈川県)の康明子・看護部長が「ストレスマネジメント」をテーマに講義した。

2日目は安富祖久明・副理事長の講義でスタート。「徳洲会の原点」と題して徳洲会創設の背景や、「生命だけは平等だ」、「いつでもどこでも誰でもが最善の医療を目指して」という徳洲会の哲学や理念などについて説明した。

この後、徳洲会インフォメーションシステムの尾﨑勝彦専務が「情報管理」、高砂西部病院(兵庫県)の斎藤英子・看護部長が「看護部におけるシステム」、佐々木和子・業務部会責任者が「組織の意思決定と変革」、康・看護部長が「看護人事労務管理Ⅰ」をテーマに講義した。

3日目はすべて看護部長によるレクチャー。福岡徳洲会病院の倉掛真理子部長は「看護人事労務管理Ⅱ」、岸和田徳洲会病院(大阪府)の山上美恵子部長は「クオリティマネジメント」、大垣徳洲会病院(岐阜県)の戸田由紀子部長は「看護研究と看護管理」、庄内余目病院(山形県)の緑川律子部長は「看護倫理」をテーマに講師に立った。次回は10月に行う予定。

⇒徳洲新聞No.994掲載記事(PDFが開きます)