札幌東徳洲会病院
コロナ禍によりオンライン受審
湘南鎌倉総合病院(神奈川県)、札幌東徳洲会病院、南部徳洲会病院(沖縄県)、福岡徳洲会病院、岸和田徳洲会病院(大阪府)はJCI認証を更新した(更新順)。昨年11月から12月にかけて、各病院がオンライン受審し、今年に入り正式に合格(更新)の知らせを受けた。同認証は国際的な医療機能の第三者評価で、評価基準は世界で最も厳しいと言われている。徳洲会グループは医療の質向上を目的に、現在11病院が同認証を取得している。
世界で最も厳しい評価基準
JCI認証の審査は通常、多様な国籍のサーベイヤー(調査員)が病院を訪れ行われるが、コロナ禍のためオンラインで実施。どの病院もカメラを搭載した端末で院内各所を映しながら、病院職員にヒアリングするかたちで進めた。
病院の質担保には不可欠 ──札幌東病院
札幌東病院は11月15日から5日間、審査を受審。太田智之院長は「更新審査は2回目でしたので、身構えることなく、いつもの力を出せば合格するという意識で臨みました」と振り返る。
同院はコロナ対応のため、徳洲会グループ内で実施したモックサーベイを受けることはできなかったが、JCI認証を受けた各グループ病院の事務局が定期的にオンライン会議を開き、ノウハウを共有。直近で受審した八尾徳洲会総合病院(大阪府)や葉山ハートセンター(神奈川県)のJCI担当者には直接連絡し、とくにオンライン審査に必要な環境整備などを参考にした。
審査のよりスムーズな進行のために、初日が終わってすぐに通訳者用にヘッドセットマイクを購入するなど、臨機応変に対応した。
プロジェクトリーダーを務めた三澤学・整形外科外傷センター麻酔部門部長は、湘南鎌倉病院の更新審査を見学したうえで臨んだ。審査を終え、「今回の審査から第7版になりましたが、求められる医療安全に対する本質は変わらないと思いました。JCI認証の更新審査を3年に一度のお祭りにせず、業務に結び付けることが大切です。今後も院内全体にJCIのスタンスを根付かせるために、勉強会など通じ啓発していきます」と決意を新たにする。
太田院長は「利害関係のない第三者からの評価を受け、それを改善していく工程は、病院の質を担保するうえで必要なことです。現在、徳洲会グループでは11病院がJCI認証を受けていますが、グループ全体の底上げにも寄与していると思います」と強調する。
JCI認証とは
世界中のベストプラクティス(最良の実践)に基づく国際的な医療機能に関する第三者評価。1994年に設立され米国を本拠地とする非営利組織「Joint Commission International」が実施しており、一定の基準をクリアすれば認証が取得できる。
審査はJCIに所属する多様な国籍のサーベイヤーが行う。サーベイヤーは毎回ランダムで選出され、実際に審査対象施設を訪れ、医療の質と患者安全を中心に評価する。審査項目は13カテゴリー、約1,200項目に上るなどハードルは高い。結果は項目ごとにNot met(不適合)、Partially met(部分適合)、Met(適合)と示され、必要に応じ改善計画を提出する。
認証期間は3年間で、3年ごとに更新審査をクリアしなければならない。世界で1,000以上の施設が認証を取得しているが、日本では現在30施設しかない。
徳洲会グループは医療の質向上と患者安全を図るため基幹病院を中心に取得を推進。2012年の湘南鎌倉総合病院(神奈川県)を皮切りに、現在11病院が認証を取得している。受審にあたり、当初はJCIのコンサルタントを招聘してモックサーベイを行っていたが、最近は職員のみで実施するなど、経験値を生かしている。
→徳洲新聞1330号掲載



