徳洲会グループ

「まん防」適用が34都道府県に拡大

緊急リポート
新型コロナウイルス「オミクロン株」が第6波となり、全国的に感染が急拡大している。東京都では28日、新規感染者数が初めて1万7000人を超え、全国でも先例のない8万人に上った。まん延防止等重点措置は21日から13都県、27日から18道府県に新たに適用、さらに9日から適用の3県も期間延長。適用地域は都道府県の7割を超える34都道府県になった。今後もさらなる感染拡大が予想されるなか、「まん防」適用地域にある徳洲会病院を中心に、コロナ対応を緊急リポートする。

濃厚接触の職員が欠勤 懸命に医療体制を維持

こうした患者さん対応だけでなく、とくに第6波ではスタッフの勤務にも心を砕かなければならない。濃厚接触者となったり、コロナの影響で子どもが通う保育園・学校が休園・休校になったりし、出勤できないケースも目立つ。「複数の職種で欠勤が見られ影響が出始めている」(福岡徳洲会病院の瀬上希代子・看護部長)、「急きょ地域連携室で業務をサポート」(東大阪病院の藤本圭子・看護部長)、「医療体制を維持するための人員配置シミュレーションを考えている」(神戸徳洲会病院の中村美津・看護部長)との声が挙がる。「現場が混乱しないよう、院長はつねに『体調が悪ければすぐに言うように』、『スタッフが休める体制を講じるように』と職員に発しています」(布野・看護部長)など、各病院は必死に医療提供体制の維持に努めている。

感染者数が500人超の鹿児島県にある鹿児島徳洲会病院は、県が定めるフェーズに応じコロナ病床を調整。27日時点でフェーズⅣ、10床を確保。最高の緊急対応フェーズⅡでは20床まで増やす。倉掛真理子・副院長兼看護部長は「PCR検査件数が急増し試薬不足を懸念しています。濃厚接触者や無症状にも従来どおりの検査体制を維持するのが厳しくなる事態も想定されます」と見とおす。

一方、鹿児島県の奄美大島にある名瀬徳洲会病院では少しずつ陽性者が減ってきた。職員の感染対策に関し上谷由美子・看護部長は「早めの検査を徹底すると同時に、家庭内感染の恐れがある職員には、空いている看護師寮の部屋を使ってもらうなど対策しています」と明かす。

沖縄県では南部徳洲会病院、中部徳洲会病院ともに職員の陽性、濃厚接触などによる自宅待機が増加、さらにコロナ入院、救急件数も増えており、県からのコロナ病床の増床要請にも対応が困難な状況が続く。南部病院の大城光子・看護部長は「コロナ病床はオーバーベッドが続いています」、中部徳洲会病院の照屋いずみ看護部長は「感染力が強く、オミクロン株の脅威を実感しています」と窮状を訴える。

離島の宮古島徳洲会病院、石垣島徳洲会病院では少しずつ陽性者が減ってきたが、コロナ病床は変わらず確保し、地域の医療施設と協力して対応。宮古島病院の国吉恵美・看護部長は「近隣の介護施設などでクラスター(感染者集団)が発生していますので、広がらないようにしなくてはいけません」、石垣島病院の友寄幸子・看護部長は「家族の濃厚接触で職員の休みが増えましたが、病院全体で協力し乗りきります」と気合を入れる。

→徳洲新聞1323号掲載